台風のはざまの、奇跡の一日

2018年04月09日

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台風のはざまの、奇跡の一日
(93号「大将の休日」)

テレビ番組などで、「ロケ」なんて、言葉を聞いたことはありませんか。
簡単に言ってしまえば、機材を持ち出して、スタジオ以外の場所で撮影をすることですね。
この「大将の休日」も、いわゆる「ロケもの」なんて呼ばれる撮影です。

ロケで一番の心配ごとというと……、そう天気ですね。
編集部で撮影日の天気が話題のぼると、「私は撮影の時に、雨が降ったことがない」とか、「雨を降らせないのも編集者の能力だよ」は必ず飛び出すセリフです。
スケジュールを決めるのがギリギリまで待てればいいのですが、大勢のスタッフがかかわる仕事だと、なかなかそういうわけにはいきません。
みんなの都合のよい日を本番(一応、予備日も確保します)にして、あとは運を天に任せるのみ、なのです。

「大将の休日」は、実は天気が読みにくい台風シーズン真っ只中の撮影。しかも影響を受けやすい海の上。毎日、週間天気予報を見ながら、刻一刻と変化する天気に一喜一憂。
晴れマークが出ていても、当日目が覚めて太陽を見るまでは安心できません。
悶々と過ごした数週間を経て、結果はご覧のとおり、吸い込まれそうなほどの青空。この前後数日は台風で大荒れ。奇跡的に晴れた一日だったのです。
きっとスタッフのなかに、強烈な晴れ男(女)がいたのでしょうね。(担当:矢野)


暮しの手帖社 今日の編集部