かんたんなのに、洒落たおいしさ

2020年03月26日

02春野菜DSC_0088

かんたんなのに、洒落たおいしさ
(5号「春野菜をシンプルに食べたい」)

どんな季節でも、野菜はたっぷりとりたい性質ですが、とりわけ春野菜となると、短い旬を惜しんであれこれ食べたくなります。あたかも、冬眠からむくっと目覚めたクマが、むしゃむしゃ野草を食べるような衝動でしょうか。
新じゃが、新玉ねぎ、新にんじん、菜の花、新キャベツ、うど。
今回、長尾智子さんが教えてくださったのは、そんな6種の春野菜をごくごくシンプルに調理して味わう方法です。
たとえば、「新玉ねぎのフライパン焼き」。新玉ねぎを4等分し、フライパンでじっくり蒸し焼きにしたら、バターをからめて仕上げ、すりおろしたチーズをかけるだけ。
たとえば、「菜の花のソテー」。にんにくの香りをうつした油で菜の花をじりじりと焼いたら、半熟玉子をソース代わりに。
ああ、手間という手間はかからないのに、なぜこんなに洒落たおいしさなのかしら。

おかずとしてはもちろん、お酒のおともにもぴったりの料理ばかり。「うどの皮の揚げもの」は、小さなガレット風で、塩とマスタードで味わいます。
「いかにもおいしそう!」と思ったあなた、春野菜はいまが食べごろですよ。
(担当:北川)


暮しの手帖社 今日の編集部