干物は便利!

2020年05月27日

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干物は便利!
(6号「干物をいろんな食べ方で」)

外出自粛が続きますね。
食事係のみなさん、日々本当におつかれさまです。
私は、献立を考えるときは、「鶏もも肉があるから、から揚げにしようかな」といった具合に、家にあるたんぱく質から発想することが多いのですが、買う食材がいつも似たりよったりなので、同じような料理になりがち。
魚のメニューを増やしたくても、肉に比べて割高、しかも日持ちがしないので、スーパーでなかなか手が伸びません。そこで、焼くだけでおかずになる干物を買ってみるのですが、しだいに飽きて、3枚パックのうちの1枚がいつまでも冷凍庫に残っていたり。
そんな我が家の冷凍庫を覗きこみながら、「この干物を料理に使うことはできないだろうか?」と思ったのが、この企画のはじまりでした。
「生粋の魚好きの方に、ふだんから作っているメニューを教わりたい」と考え、ご登場いただくことになったのはこのお二人。
田口成子さんは「おさかなマイスター」の資格を持つ料理研究家で、干物のうま味と塩気で野菜がたっぷり食べられる、家庭的なメニューを教えてくださいました。
なかでも今の時季おすすめなのは、「アジの干物の冷や汁風そうめん」。自宅で試作したとき、あまりのおいしさに私一人で二人前を平らげてしまった逸品です(笑)。一皿でバランスよく栄養が取れるので、ランチにもぴったりです。
そしてもうお一人は、お酒が大好きで、干物を使ったつまみもよく作るというツレヅレハナコさん。
驚きだったのは、焼いた干物にディルをのせて食べる料理。さわやかな香りが、干物に本当によく合うんです。
「他の香味野菜も干物にのせてみてください、おいしいですよ」というツレヅレさんのアドバイス通り、長ねぎ、みょうが、青じそなどを刻んでのせてみましたが、なるほど! 干物にフレッシュさが加わって、新しいおいしさ。これを知ってから、昨晩焼いて残った干物を食べるときも、ウキウキするようになりました。
「食卓に新鮮さが欲しいな」と思っている方は、ぜひお試しください。(担当:田島)


暮しの手帖社 今日の編集部