ひと手間で、洗濯が変わります

2020年06月05日

白いシャツ_DSC7347

ひと手間で、洗濯が変わります
(6号「白いシャツを真っ白く」)

洗濯機に洗濯物を入れて、洗剤を入れて、スタートボタンを押す。
来る日も来る日も、何の疑いもなく、そうして洗濯を続けてきました。
汚れが落ちていなかったり、部屋干しの臭いが気になると、
洗剤や洗濯機の性能のせいにしたりして……。
「洗濯機に入れる前の処理が大切なんです」。
正しい洗濯の方法を広める活動をしている茂木康之さんのお話を聞いて、
すべて洗濯機に“おまかせ”にしていた日々を反省しました。
茂木さんが提案しているのは、
衣類を洗濯機に入れる前に、汗や皮脂などの汚れが付いた部分に
プレウォッシュ液(洗剤と水を混ぜた液)を吹き付けてから、
洗濯ブラシで10分ほど叩く方法です。
このひと手間で、洗剤を浸透させ、汚れを浮かすことができるそうです。

今回は、汚れや黄ばみや目立ちやすい「白いシャツ」に絞って、
日常の洗濯から、漂白、シミ取り、干し方、しまい方までをご指導いただきました。
白いシャツをいつまでも真っ白なまま着続けるための手順を、ぜひお試しください。
もちろん私も試してみました。
やってみる前は、「10分叩き続けるのは大変そうだなあ」と心配だったのですが、
アップテンポな音楽をかけて、リズムに合わせて洗濯ブラシでトントコ、トントコ。
ドラマー気分で叩いていたら、あっという間に10分が経っていました。
本来なら、指導していただいた方法を会社で試す(社内に洗濯機もあります)のですが、
このときは、コロナウイルス対策で在宅勤務中。
自宅にいたからこそ思いついたこの方法を、皆さんにもおすすめします!(担当:田村)

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追記:
まったくの偶然なのですが、
今号で取材にご協力くださった生命誌研究者の中村桂子さんのブログに、
「真っ白なシャツから始まって」という素敵なお話が掲載されています。
白いシャツを真っ白なまま着続けるためには、ほんのちょっと手間がかかります。
でも、ほんのちょっと手間をかけたシャツが真っ白に洗い上がると、
何とも言えないうれしい気持ちになるのです。
暮らしってそういうこと、それでいいんだよなあと、
中村さんのブログを拝読して改めて思いました。
https://www.brh.co.jp/salon/blog/article/detail/343


暮しの手帖社 今日の編集部