「花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼」展開幕

2017年02月17日

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花森安治が制作した『暮しの手帖』表紙原画を所蔵する、世田谷美術館(東京都世田谷区)主催の展覧会「花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼」が、2月11日に開幕しました。初日から大盛況で、まさに老若男女、様々な世代の方が来場されました。

今回の展覧会は、戦前戦後を通した約750点もの花森の作品や資料をもとに、日本の暮らしに影響を与え、名編集長と呼ばれたその活動を追っています。表紙原画はもちろん、暮しの手帖社が保存する貴重資料や、他社での広告や装釘の仕事まで扱った、大規模な展示です。

一堂に会した原画や緻密な手描き文字、直筆原稿などを前にして、その美しさとこれらの仕事をひとりで手がけていたという事実に、あらためて驚きを覚えます。また、編集長として、ジャーナリストとして、社会と時代に真正面から向き合った「戦争中の暮しの記録」、「一銭五厘の旗」のコーナーは、花森の信念が伝わり圧巻です。

日々の暮らしを営むすべての方々に、お楽しみいただける展覧会となっています。ぜひ、みなさまお誘いあわせのうえ、会場に足をお運びください。(担当:会田)

花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼
会期:2月11日(土)~4月9日(日)
会場:世田谷美術館
詳細は、下記の世田谷美術館公式サイトにてご確認下さい。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html

会場の様子(特別に許可をいただき撮影しています)
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花森の愛用品や「商品テスト」で使った道具などを展示するコーナー「あいうえお・もの図鑑」

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花森が描いた表紙画を使用した最後の号、暮しの手帖2世紀53号の原画

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会場出口には、花森との記念撮影コーナーも(右は現編集長・澤田康彦)。


暮しの手帖社 今日の編集部