捨てない暮らしと台所の知恵

2020年10月09日

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捨てない暮らしと台所の知恵
(別冊『おいしく食べきる料理術』)
今回は、ただいま好評発売中の暮しの手帖別冊最新刊、『おいしく食べきる料理術』の内容をご案内します。
この本では、食材を無駄にせずに使いきるためのアイデアと工夫のある129品のレシピをご紹介しています。
教えてくださったのは、有元葉子さん、飛田和緒さん、大原千鶴さん、荻野恭子さん、上田淳子さん、こてらみやさん、ワタナベマキさん。7人の人気料理家です。
「あぁ、もったいない!」そんなふうに思い、ため息をつきながら、余った食べものを捨ててしまったこと、みなさんもありませんか?
なぜ、そうした「もったいない」は生じるのでしょうか。
暮しの手帖社のウエブサイトで募ったアンケートで、663名の方々が教えてくださったその実情は、こんなふうでした。
「忙しくて予定していた料理を作れない日が続き、買った食材が傷んでしまった」「よく、きゅうりを腐らせてしまいます。1袋6本入りが安いのでつい……」「冷蔵庫の奥の方に行ってしまい、気づいたときには賞味・消費期限が過ぎていて……」
では、どうすればよいか。7人の料理家のみなさんに取材し、次の3つのテーマを設けました。

「簡単ひと手間でおいしさ長持ち 下ごしらえと作り置き」
買ってきてそのまま冷蔵庫にしまっただけでは、日が経つにつれておいしさを失い、ダメになってしまうのです。塩をしておく、干しておく、漬けておく……。ちょっとひと手間をかけるだけで、食材がぐんと長持ちし、しかもいっそうおいしくなって、すぐに調理に生かせる。下ごしらえや作り置きのアイデアと、その展開料理、計77品のレシピです。

「今まで捨てていた そこがおいしい! 端まで使いきりレシピ」
キャベツの外葉やセロリの葉、ブロッコリーの茎やじゃがいもの皮まで。もったいないからというより、そこがおいしいから工夫する。そんなレシピ19品です。

「家にある半端食材をフル活用 在庫リセットの始末料理」
冷蔵庫にあるものでパパッと料理する。それこそが「料理上手」ですよね。ここでご紹介するレシピは、ポイントさえ押さえれば、自在にアレンジしていただいてOKです。あなたの家の冷蔵に余っている食材を生かして作るレシピ、13品です。

できるだけ食べ物を捨てない、「食品ロス」を見直す工夫。それは、環境のためでもあるけれど、私たち自身のためでもあります。節約にもなりますし、やってみると意外に楽しいものです。
こんな時代だからこそ、わが家の台所のことを見直すいいチャンスかもしれません。
ぜひお役立てください。(担当:宇津木)

大原さん_DSC7598

飛田さん_DSC7605

有元さん_DSC7603

※別冊『おいしく食べきる料理術』の特設サイトは下記のリンクよりご覧いただけます。
https://www.kurashi-no-techo.co.jp/life-style_survey_report/


暮しの手帖社 今日の編集部