対話が暮らしを変えていく

2020年12月18日

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対話が暮らしを変えていく【『わが家の家事シェア』2章 一緒に居る、それぞれが生きる。】

暮しの手帖別冊『わが家の家事シェア』から、
「2章 一緒に居る、それぞれが生きる。」をご紹介します。
この章では、共に暮らして十年以上、暮らしの呼吸は合ってきた一方、仕事の責任は増してきて……という3つの家庭の仕事と暮らしのいい関係を取材しました。

たとえば、齊藤直子さん(47歳・社会学者)と岸政彦さん(53歳・社会学者)。おふたりはそれぞれ大阪市立大学と立命館大学大学院で教育に携わり、齊藤さんは部落問題や家族社会学、岸さんは生活史や沖縄の研究に向き合う忙しい日々を送ります。
「本人にとって合理的な理由があれば、家事をしないことも家事になる——」「人はみな、ひとりで生きる術を持てるといい」という岸さん。パートナーと暮らす人だけでなく、シングルマザー、一人暮らしの人、さまざまな形態で暮らす方にもぜひ読んでいただきたい内容です。

さらに、木村草太さん(40歳・憲法学者)とパートナー(42歳・一般事務)。木村さんは、平等原則、差別されない権利、子どもの権利などについて研究し、発信しています。
「僕は、もしも家事や育児を全くしなかったとして、そのうえで実現できる仕事の量や質が、自分の本当の実力だとは思いません。家事や育児をまずやって、残った時間の中で効率的に行った家事こそ、自分の実力です」という木村さん。どんなきっかけで、そう考え、実際にどう働き方や家事への関わり方を変えたのか? ワーク・ライフバランスに悩む人にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。

この本で取材した家庭は、どのご家族も今現在、試行錯誤の最中で、変わることに前向きです。理想形として仰ぎ見るのではなく、友人の話を聞くように読み、数々のエピソードからあなたの暮らしに役立つヒントを見つけていただけたらと思います。
(担当:長谷川)

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この本の特設ページは下記のリンクよりご覧いただけます。
https://www.kurashi-no-techo.co.jp/life-style_survey_report/


暮しの手帖社 今日の編集部