この暑さを逆手に取って

2021年08月10日

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この暑さを逆手に取って
(13号「夏の干し野菜」)

こんにちは、編集長の北川です。
在宅ワークになってからというもの、だいたいは夜明けくらいに目が覚めて、コーヒーを淹れながらパソコンを立ち上げます。
昇ったばかりの太陽がギラギラしていると、「今日も暑くなりそうだなあ」と内心うんざりするのですが、最近は天気予報をチェックし、一日晴れそうなら、すかさず野菜を干すことにしています。
よく干すのは、ミニトマトときゅうり、そしてゴーヤ。半割りにしたミニトマト、スライスしたきゅうりとゴーヤを、大きめの竹ザル2枚にびっしりと並べて、ベランダに出しておく。ものの10分あればできる作業です。
それから仕事にいそしんで、正午前くらいに様子を見ると、きゅうりとゴーヤはいい具合にセミドライになっています。きゅうりは塩水漬けに、ゴーヤは水を少しかけてしんなりさせたら、冷やし中華や冷や奴にたっぷりのせてお昼ごはんに。コリコリッとした歯ごたえがなんともよく、箸が進むのです。
ミニトマトは夕方にはセミドライになっていることが多いのですが、生よりもずっと甘くて濃厚な味わいです。これはオイル漬けにして、グリーンサラダに散らしたり、たっぷりのパセリと和えてパスタにしたり。ああ、おいしい!

今回は、ご好評いただいただ10号の「長尾智子のおいしい干し野菜」の続編として、長尾さんに「夏の干し野菜」を教わりました。
干し野菜のよさは、シンプルな調理でも、おいしいひと品になること。そして、この猛烈な日差しをうまく活用するような、「実験的なたのしさ」があることでしょうか。
本当に暑さ厳しい日々が続きますが、どうかみなさま、しっかり食べて、すこやかな夏をお過ごしください。(担当:北川)


暮しの手帖社 今日の編集部