お互いを思いやる気持ち

2022年04月05日

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お互いを思いやる気持ち
(17号「わたしの好きな ふるさとのお菓子」)

子どもの頃、楽しみにしていたおやつはありますか?

私の大阪にある実家の近所には、くるみ餅が人気の甘味処があり、
小さい頃は母と一緒によく食べに行きました。
メニューはくるみ餅のみ。
レジカウンターで注文すると、木でできた番号札をもらって空いている席につきます。
せわしない店内で、その使い込まれた木の札を握りしめながら、
まだかまだかと待つ時間が、とても懐かしく、深く記憶に残っています。

ふるさとのお菓子には、お菓子の美味しさとともに、
幼い頃の感動や嬉しさがやさしく寄り添っているように感じます。

今回、取材にご協力いただいた8名の方々にも、心が温まる物語がありました。
話に花が咲き、長居してしまうこともしばしば……。
思い出のお菓子とともに、必ずと言っていいほど、お母さんやおじいさん、
叔父さんなどが登場し、人のあたたかさにも触れることができました。

日本全国の美味しいお菓子と共に、
すてきな物語をお楽しみいただければと思います。(担当:山崎)


暮しの手帖社 今日の編集部