人生で大事なことは

2022年08月03日

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人生で大事なことは
(19号「小林まさるさんの七勝八敗人生」)

「ご年配の料理研究家さんにはたくさん会うけれど、なかでもとびきり魅力的な人。
89歳の今もいきいきと働いていて、みんながその秘密を知りたがる。
偉そうじゃないし、教訓めいたことは言わない。
流されるような人生を送ってきたけれど、うまくこなして楽しんでいる」
そんな話を料理写真家の木村拓さんから伺い、ずっとお会いしたいと思っていた方。
それが、小林まさるさんです。

義理の娘で料理研究家の小林まさみさんとのコンビで、テレビや雑誌などでもご活躍されているので、ご存知の方も多いと思います。
取材でご自宅にお邪魔すると、ぴかぴかの笑顔で迎えてくださいました。
まさるさんが淹れてくださったコーヒーをいただきながら、これまで歩んできた波乱万丈な人生について、じっくりとお話を伺いました。

なかでも心に残ったのは、生まれ故郷・樺太での体験。
日本では1945年8月15日に終戦したと言われていますが、実は、当時日本領だった樺太では、8月15日以降に地上戦が行われました。
多感な12歳の少年だったまさるさんは、死を覚悟しながら、どんなことを思ったのでしょう。そしていま、人生を振り返って、生きるうえで何が大事だと思うのでしょう。
どうぞ、まさるさんの言葉に耳を傾けてください。(担当:平田)


暮しの手帖社 今日の編集部