この戦争のあいだ、ただ黙々と歯をくいしばって生きてきた人達が、何を苦しみ、なにを食べ、なにを着て、どんなふうに暮してきたか、どんなふうに死んでいったか、その数少ない記録がここにある。これが戦争なのだ。それを知ってもらいたくて、この一冊をのこしてゆく。君もまた後に生まれる者のために、この一冊をどんなにぼろぼろになっても残しておいてほしい。(あとがきより)
[目次]
戦場
いろいろの道具
わたしの写した教科書
若き日はふたたびはかえらぬものを
この日の後に生まれてくる人に
日々の歌
配給食品日記
お願い申します
疎開
東京大空襲
わが町は焼けたり
一九四五年八月六日
大阪全滅
飢えたるこどもたち
おてがみ
村へやってきた町の子
防空壕と壕舎
小学生
油と泥にまみれて
食
酒・タバコ・マッチ・石けん・長ぐつ・油
路傍の畑
産婆さんは大忙し
ゆがめられたおしゃれ
恥の記憶
汽車は行く
いろいろ
父よ夫よ
百姓日記
付録

