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暮らしのヒント集

「夾竹桃の花」
“三日経っても、兄を火葬場に連れて行くための薪が用意出来ず、家に寝かせていた。毎日暑かったが、風通しの悪い家のうえ、夜は灯火管制のため雨戸を閉めていたので、兄の遺体は腐敗してきた。時々、「グルグル」という音が兄の体から発し、私はハッとして「兄が生き返った」と思った。”


暮しの手帖社 今日の編集部