1. ホーム
  2. > Blog手帖通信

これでもう迷いません

2020年04月03日

07味付けDSC_0094

これでもう迷いません
(5号「味つけ便利帖」)

これの分量、なんだっけ。
それまでリズミカルに動いていた手が止まり、
急いで料理本の頁をめくる――。
なかなか見つからず、諦めて記憶任せに調味したら、
味がぼんやりしていたり、甘すぎたり、塩からかったり……。
そんな経験はありませんか? 

この企画では、
「よく作るのに、なかなか思い出せない、“あの味”の調味料の配合」を、
ひと目でわかるように一覧にまとめました。
教えてくださったのは、料理家の大庭英子さん。
水からできるめんつゆや、具材がうま味になる炊き込みご飯、
肉や魚にも合う照り焼きのタレなど、和洋中8種類の調味料の配合を
作りやすく指導してくださいました。
また、くぼあやこさんによる料理のイラストは
グラタンの焦げ具合がなんともリアルだったりと、食欲をそそります。
ぜひ頁のコピーをとり、台所の片隅や冷蔵庫の扉に貼り付けてご活用ください。(担当:中村)

なぜこんなに元気なの?

2020年04月02日

06虐待DSC_0105

●なぜこんなに元気なの?
(6号「子どもの虐待を、「かわいそう」で終わらせない」)

最近、さまざまなところで耳にする「子どもの虐待」問題。
私自身、虐待の報道がある度に動揺し、「けれど何もできないし……」という無力感をずっと抱えていました。
虐待のことを知る努力をしようと思っても、実際の加害の様子をレポートした記事などは、辛くて読めない。
そんなへっぴり腰の私でも、この問題に関わる方法が、きっとあるはず。それを模索したのが、今回の企画です。
取材に応じてくださったのは、虐待当事者のケアを行っている高橋亜美さんと森田ゆりさん。
お会いする前は、「なぜこんなに大変な仕事をしているのですか?」と、お二人に問いたい気持ちでいっぱいでしたが、
その疑問はやがて、こう変わりました。
「二人とも、なぜこんなに元気なの?」
その答えは、取材を重ねるうちにふと空から降ってきました。
「あ、人って、人から元気をもらうんだ」
 
高橋さんと森田さんは、虐待の被害・加害者に深く関わり、寄り添います。
それは私の想像も及ばないほど大変なことだと思いますが、その一方で、それぞれの人が持つ「生きよう」とする力に、
とてつもないパワーをもらっている。お二人の話を聴くうちに、それが段々とわかってきたのです。
「支援者は与える側」という私の思い込みが、崩れ去りました。
 
深い関わりを持たなくても、例えば人と挨拶を交わし合うだけでも、人はちょっと元気になったりします。
人の持つ生命力が触れ合うからなのでしょうか。私はそんな簡単なことに、今まで気がつかなかったのです。
「虐待の問題に対して、何かできることはある?」という問いの答えも、その気づきの延長線上にありました。
膝を打つような画期的な答えではありませんが、だれにでも、今からでもできることを提案しています。
 
この企画では、もうお一人、まゆみさん(仮名)という方に取材しています。
子どもの頃の虐待の記憶を抱えながらも、今を生きるために、少しずつ歩んでいる様子を聴かせていただきました。
「読んでいる人たちに、何か少しでも伝わるものがあれば」と、取材に応じてくださいました。
ぜひ、多くの人にお読みいただきたいと思います。
(担当:田島)

夕食作りにも役立つんです

2020年03月31日

05朝ごはんDSC_0076

夕食作りにも役立つんです
(5号「つながる朝ごはん」)

みなさんは、朝ごはんに定番のスタイルがあるでしょうか? 
低血圧の私の場合、ベッドから何とか起き上がったら、台所へ直行、薬用養命酒をぐいっとひと口飲んで目を覚まし、濃いコーヒーを淹れる。その間にパンをひと切れ焼き、果物を切って口へ放り込み……とまあ、お世辞にもスタイルがあるとは言えません。
あるとき、私の料理の先生、手島幸子さんとご自宅で話をしていたら、手島さんの朝ごはんはだいたい毎日違うメニューで、ご飯とおみそ汁におかずが2~4品、それを15分ほどで手早くととのえているとのこと。
「ためしに召し上がってみる?」と手島さんが台所に立ち、ささっと出してくださったのは、こんな献立でした。

・巻かない玉子焼き
・切干大根と坊ちゃんかぼちゃの煮もの
・プチトマトとほうれん草のおひたし
・漬け物(お気に入りの店で購入)
・青さ入りのみそ汁
・ご飯+自家製のゆかり

ああ、これは私にとっては晩ごはんくらいの品数なのだけれど。
聞けば、このなかで一から作ったのは玉子焼きくらいで、あとは、前日の夕食のおかずに常備菜を組み合わせてから「味変」させたり、あらかじめまとめて切っておいた「ストック野菜」をみそ汁の具にしたり。
つまり、夕食作りとうまく「つなげる」ことで、時間もかからないし、飽きないし、食材にも無駄を出さない工夫を凝らしているのでした。
でも手島さんは、そんな工夫は「時短のため」ではなく、「旬を感じられる献立を無理なくととのえるため」とおっしゃいます。「朝ごはんが幸せなものだと、一日をご機嫌で始められるでしょう?」と。

今回の企画では、手島さんが日々実践している「つなげる知恵」をいくつもご紹介しています。
帰宅が遅くなりがちな私は、夕食作りのほうで活用していますが、とても助かっています。一つでも二つでも、あなたの暮らしに合わせてお試しください。
(担当:北川)

義務感からの開放

2020年03月30日

0440歳からのDSC_0101

義務感からの開放
(5号「40歳からの、自由になるメイク」)

朝、鏡に向かいながら「あぁ、面倒だな」とため息をついていませんか?
もしくは、「ここ数年もうメイクはしていないわ」という方もいらっしゃるでしょうか。

このメイク企画は、若返りの術や時短テクニックをご紹介するようなものではありません。
メイクをすることをおっくうに感じている方、毎日義務のように同じメイクを続けている方、
メイクになじみがなく、どうしたらいいかわからない……というような方に、ぜひ読んでいただきたい企画です。

「メイクに間違いなんてないんです。こうすべきというのもないですから、もっと自由に楽しんでほしい」と、
メイクアップアーティストの草場妙子さんはおっしゃいます。

今回、世代の違う3人の女性に、草場さんがメイクをしてくださいました。
「それぞれの良さをそのままに、すこしだけ施す」というメイクは、実にシンプルで、
皆さん「え! もうおわり?」と驚きながら、鏡を見てびっくり。とても自然体ですてきに仕上がっていたのです。

「アイメイクをしなくても、眉をきちんと描けば目元がひきしまる」というように、すべてに手をかけずともポイントを押さえれば、健やかでイキイキとした表情に。モデルさんだけでなく、スタッフ一同「目から鱗」の撮影でした。
そんなコツやポイントを、ぎゅうっと詰め込んだ8頁です。

この撮影以来、すっかりその面白さに目覚めてしまった私は、
毎朝(子どもの世話を少々手抜きして)メイクの時間を楽しむように。
メイクをし始めたころの弾むような気持ちを思い出しました。
(担当:小林)

あたたかい人

2020年03月27日

03心の垣根DSC_0067

あたたかい人
(5号「わたしの手帖 心の垣根をなくしたら」)
今回の「わたしの手帖」は、東京で一人暮らしをしている、
86歳の星信郎さんが登場します。
これまでの人生の歩みの中で、大切にしてきたことを伺いました。
星さんのお住まいは、日あたりの良いマンションの6階。
お部屋には、たくさんの植物が並び、
大きな鉢にはイチゴがたくさん実っています。
ワインの木箱は小さな棚に、囲碁盤には脚をつけてサイドテーブルに、など、
さりげない工夫に満ちていました。
その全体が調和したは、とても居心地がよく、
なんて豊かなんだろう、と思いました。

長い間、美術学校で教師をしていた星さんは、
目に見えるものだけでなく、人と人との関係性の中にも、
美しさや調和を見つけ、大切にしています。
東北訛りでゆっくりと、明るく冗談を交えながら率直にお話をされる星さんの言葉に、
力が抜けてほっとしたり、ハッと、気づかせてもらったり……。
取材の帰り道は、わたしの心がほかほかに温かくなっていました。
「心の垣根は、持つまいって思ってるよ」
そう話す、星さんの人生の手帖には、どんな言葉が並んでいるのでしょうか。

写真は、川内倫子さんにお願いしました。
撮影当日はあいにくのお天気でハラハラしましたが、
川内さんがカメラを出すと雲が晴れて、光が差してきた、その瞬間が忘れられません。
(担当:佐藤)

かんたんなのに、洒落たおいしさ

2020年03月26日

02春野菜DSC_0088

かんたんなのに、洒落たおいしさ
(5号「春野菜をシンプルに食べたい」)

どんな季節でも、野菜はたっぷりとりたい性質ですが、とりわけ春野菜となると、短い旬を惜しんであれこれ食べたくなります。あたかも、冬眠からむくっと目覚めたクマが、むしゃむしゃ野草を食べるような衝動でしょうか。
新じゃが、新玉ねぎ、新にんじん、菜の花、新キャベツ、うど。
今回、長尾智子さんが教えてくださったのは、そんな6種の春野菜をごくごくシンプルに調理して味わう方法です。
たとえば、「新玉ねぎのフライパン焼き」。新玉ねぎを4等分し、フライパンでじっくり蒸し焼きにしたら、バターをからめて仕上げ、すりおろしたチーズをかけるだけ。
たとえば、「菜の花のソテー」。にんにくの香りをうつした油で菜の花をじりじりと焼いたら、半熟玉子をソース代わりに。
ああ、手間という手間はかからないのに、なぜこんなに洒落たおいしさなのかしら。

おかずとしてはもちろん、お酒のおともにもぴったりの料理ばかり。「うどの皮の揚げもの」は、小さなガレット風で、塩とマスタードで味わいます。
「いかにもおいしそう!」と思ったあなた、春野菜はいまが食べごろですよ。
(担当:北川)

旅を愛し、旅を撮った人

2020年03月25日

01堀内誠一DSC_0098

旅を愛し、旅を撮った人
(5号「堀内誠一、旅を撮る」)

ある日、編集部に「父が撮った写真を見てください」と連絡がありました。
その父とは、堀内誠一さん。
絵本作家として、アートディレクターとして、たくさんのヒット作を手がけてきたレジェンドですが、
私には「写真を撮る」というイメージがありませんでした。

堀内さんの娘の花子さんを訪ねたところ、
旅先で撮った、たくさんのポジフィルムが大切に保管されていました。
大の旅好きだった堀内さんは、
1970~80年代のヨーロッパをはじめとする国々で、
今はなき風景や、人々のいきいきとした姿を切り取りました。
なかには、描いた絵そのままのような写真も!

誌面では、そんな堀内さんの写真や絵とともに、
家族との旅の思い出を紹介しています。
「天才」と呼ばれた人が家族に見せる顔は、実にあたたかいものでした。

現在、京都の美術館「えき」KYOTOにて開催中の
「『anan』創刊50周年記念展」(~4月5日)では、
堀内さんが活躍した誌面が見られます。(担当:平田)
https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_2004.html#event

おいしい、楽しい、そして安心。手づくり調味料のある暮らし

2020年03月18日

02帯あり右回転_DSC7147

おいしい、楽しい、そして安心。手づくり調味料のある暮らし
【書籍 『手づくり調味料のある暮らし』が発売です】

豆板醤、XO醤、オイスターソース、魚醤、ウスターソース、柚子こしょう……。
全28種の調味料の作り方と、その調味料を使った和洋中の料理レシピ47点を掲載した、充実の1冊が発売になりました。
著者は、世界60カ国以上を歩き、食文化を研究してきた荻野恭子先生。
荻野先生に教えていただいた手づくり調味料の「魅力」を3つ、ご紹介します。

・魅力、その1。 おいしい
 はっとするほどフレッシュな風味、ひと口食べれば体にしみ渡るような、やさしい味わいに、きっと驚かれるはずです。

・魅力、その2。 楽しい
 短時間で作れて、すぐ食べられる調味料もたくさん。発酵に時間がかかる調味料も、仕込んだあとはほとんど手間がかかりません。食材の旬に合わせて仕込み、わが家の味が育つさまを観察するのも楽しいものです。
・魅力、その3。 安心
 産地や生産者など、原材料から自分で選ぶことができますし、市販品に多く含まれる保存料などの添加物をとらずに済みます。

「体は食べたものでできています。仕事に追われる現代人、また育ちざかりのお子さんのいるご家庭の毎日はとても忙しいものですね。でも、私としてはむしろ、そういった方にこそ、この本を届けたいと思っています」と、荻野先生。

たしかに、口に入る全ての材料を把握している、そんな食事ができることって、あまり多くないかもしれません。
手づくり調味料があれば、毎日の食事の質は、ぐんとよくなる。そんな暮らしの清々しさも、実感していただけたらと思います。

ぜひ店頭でお手に取って、ご覧ください。(担当:長谷川)

02豆板醤_DSC7213

02豆板醤_DSC7219

02豆板醤_DSC7225

喫茶店は好きですか?

2020年02月10日

まちの喫茶店DSC_0175

喫茶店は好きですか?
(4号「まちの喫茶店」)

子どもの頃、父に連れられて行く喫茶店が好きでした。
カウンターでサイフォンがぽこぽこ音を立て、
大人の男性たちは煙草をくゆらせながら新聞を広げ(昭和の時代の話です)、
ときに客と店主との間、客どうしで、なんてことない世間話がくり広げられる。
いま思うと、大人たちは、じつにくつろいだ表情をしていた気がします。
コーヒーは家でも飲めるのに、私たちはなぜ、喫茶店に行くのだろう? 
今回の記事は、そんな思いから出発し、ある町の喫茶店を数日取材して編みました。
このお店を紹介したいというよりも、「喫茶店という居場所」の空気を切り取ってみたいと思ったのです。

「暮らし」は、家の中だけで完結するわけじゃないし、町の中にも私たちの居場所はある。
いまも私たちはどこかで、他人とのささやかなふれあいを求めているんじゃないかな。
取材を通して、そんなことを思いました。
あなたのまわりにもきっとある、そんな居場所に思いをはせながら、読んでいただけたらうれしいです。
(担当:北川)

「今日の買い物」が「また旅。」にリニューアル

2020年02月07日

また旅DSC_0189

「今日の買い物」が「また旅。」にリニューアル
(4号「また旅。久留米へ」)

本誌で人気の岡本仁さんの連載「今日の買い物」は、
この度タイトルを「また旅。」と改め、装いも新たにスタートします。
旅先で出会い、気に入ったものを買って帰る、という趣旨で始まったこの連載。
回を重ねるにつれて、だんだんと買い物のない旅も増えてきたことにお気づきでしょうか。
旅先の買い物も大きなたのしみですが、その土地で出会った人との会話や感じたことなど、
形にはならない思い出もまた、生涯の宝物。
「旅から持ち帰るものはモノだけではないことを、この先もうまく伝えられたらいいなと思います」と、岡本さんは言います。
第一回は「久留米へ」。さて、どのような旅でしょうか。

新しいタイトル文字は、書家の池多亜沙子さんに書いていただきました。
旅先でさらさらとしたためた手紙のような、やわらかな文字にもご注目ください。
(担当:佐藤)

じまんの台所をちょっと拝見

2020年02月06日

台所DSC_0183

じまんの台所をちょっと拝見
(4号「ひと工夫ある台所」)

誰かの家を訪ねたとき、隙あらば台所を覗いてみたいとじりじりするのは、私だけでしょうか。
いや、もっと隙あらば、皿洗いなんかもさせてもらい、その使い勝手を存分に確かめたい。
「えーっと、ピーラーってどこにしまうの?」とか聞いて、引き出しの中もさりげなく見られたらなあ。
……と、なんだかおかしな人みたいですが、台所ってつくづく、家の中でいちばんおもしろい場所だと思うんです。
今回取材にお伺いしたのは、けっして広くもなく、豪華でもないけれど、
持ち主が日々せっせと使い込んで小さな工夫をこらしている、そんな4つの台所です。
たとえば、賃貸マンションの台所で、壁などに傷をつけない方法で収納棚を設けていたり。
狭いスペースに可動式のカウンターをつくって、配膳・作業台と収納の機能をもたせたり。
どの方も、食べることを大事にしているからこそ、自分なりにひと工夫。
使う人の愛がひしひしと伝わってくる台所は、やっぱりいいなあと思うのです。

この企画、できれば第2弾をやりたいと考えています。
「うちの台所も、工夫の面ではなかなかよ」という方、ぜひ、編集部にご一報ください。お待ちしています。
(担当:北川)

ほんのひと工夫で、ずっとおいしく

2020年02月05日

和のおかずDSC_0163

ほんのひと工夫で、ずっとおいしく
(4号「何てことない和のおかず」)

いつもの食卓に上がる、とくべつ名前のない和のおかずは、地味だけれどほっとしますよね。
今回、いまが旬の野菜を主役にしたおかずを、仕出し料理人の後藤しおりさんに教えていただきました。
登場するのは、ほうれん草、大根、ブロッコリー、れんこん、キャベツ。
おなじみの野菜が、家にある調味料と「ほんのひと工夫」で、ちょっと新しいおいしさで味わえます。
例えば、「大根とししゃもの煮もの」。
干物の味わいが生きた出汁で大根の細切りを煮て、柚子の香りを効かせた、すっきりと上品な味わいの一品です。
おいしさの秘密は、ししゃもで出汁をとるときの「ほんのひと工夫」にあり……!
焼いた干物にお湯を注いでいただく郷土料理の知恵からヒントを得たそうですが、
とても手軽に作れるので、すっかりわたしの定番になりました。
他にも、ごはんがすすむおかず、冬にうれしい身体があたたまるおかず、ちょっと小腹がすいたときなど、
10種類のレシピとそれぞれの「ほんのひと工夫」をご紹介しています。
何てことない和のおかずですが、「あれ、いつもと違う……!」という小さな感動がきっとありますよ。
いつもとどんなふうに違うのかは、作ってみてのお楽しみ。ぜひ、炊きたてのごはんと一緒にどうぞ!
(担当:佐藤)


暮しの手帖社 今日の編集部