「2025年のいま、社会に対して気になっていること」を送ってくださいませんか

2025年04月10日

いつも『暮しの手帖』をご愛読いただき、まことにありがとうございます。

編集部では現在、『暮しの手帖』5世紀37号(2025年7月25日刊行予定)に掲載する、特集企画「いま、一銭五厘の旗を立てるなら(仮題)」の準備を進めています。

本企画は、小誌の初代編集長・花森安治が1970年に残した「見よぼくら一銭五厘の旗」という文章を下敷きにしたものです。
花森は戦中、一兵卒として満州に出征しています。上官から「貴様らの代りは一銭五厘(当時、兵士を召集した葉書一枚の値段)で来る」と言われ、前線に送り出されました。戦地で肺を患い、帰還したのち、化粧品会社の宣伝部を経て大政翼賛会に所属、国策宣伝に従事しました。
戦後、花森は「もう二度とだまされない」「だまされない人たちを増やしていく」という強い決意の下、「一人ひとりが自分の暮らしを大切にすることで、戦争のない世の中にしたい」と考えます。国や大企業のような権力者からの命令ではなく、一般市民がそれぞれの意思をもって、社会にメッセージを発信する。その決意の表明として、端切れを縫い合わせて「一銭五厘の旗」を作り、社屋屋上に掲げました。

そして2025年。敗戦から80年を迎え、「もはや戦前」とも言われるいま、改めて過去の戦争の責任について、現在もつづく戦争の禍いについて、そして戦争を生み出すのは何かということについて、読者の皆さまとともに考えたいと思います。国の政策や為政者の態度についてはもちろん、簡単には言い表せない社会全体の空気や風潮についても、「あれ、おかしいな」「モヤモヤする」と思ったら、目をつぶらずにいたい。違和感や気がかりをやりすごさずにいたい。本企画はそのような気持ちで編むものです。

特集企画「いま、一銭五厘の旗を立てるなら(仮題)」では、読者の皆さまをはじめ、作家、漫画家、文筆家、写真家ほか、本企画に賛同してくださる方々に、「2025年のいま、社会のこんなことが気になっています」というテーマで原稿をいただき、誌面に掲載します。
あなたもぜひ、いま気になっていることをお寄せくださいませんか。
詳しくは以下の募集要項をお読みいただき、暮しの手帖社まで原稿をお送りください。
募集の締め切りは、5月7日(水)。
皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

募集要項

●内容と掲載について
・「2025年のいま、社会のこんなことが気になっています」をテーマに、原稿をお寄せください。

・応募は未発表原稿に限ります。

・掲載は実名を原則とします。

・採用された方には、電話またはメールにて改めてご連絡を差し上げ、詳しくお話を聞かせていただくことがあります。また、掲載にあたって、一部加筆・修正させていただく場合があります。

●字数
50~500字程度を目安にお書きください。

●応募方法
以下のURLからご応募いただけます。または郵便にて、原稿と必要事項をお送りください。
【応募フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdJ5aqJS_BWp8agjus687gJQcCDZmG-fKE2j8xAhsvFPRiNVw/viewform?usp=header

【郵送先】
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-13-1-3F
暮しの手帖社「いま、一銭五厘の旗を立てるなら」係
※郵送の場合は、下記の必要事項をご明記ください。

●必要事項
お名前(本名)、ふりがな、ご住所、お電話番号、メールアドレス

●募集締め切り
2025年5月7日(水)。郵送の場合は当日消印有効。

●謝礼
採用された方には、薄謝および掲載誌1冊を差し上げます。

●注意事項
・掲載原稿の出版権(ウェブなどの電子媒体も含む)は、暮しの手帖社に帰属します。
・お送りいただいた原稿の返却はいたしません。
・個人情報は厳重に管理し、本企画以外の目的に利用することはありません。

●お問い合わせ
下記のメールアドレスよりお問い合わせください。
issengorin@kurashi-no-techo.co.jp

原稿の到着、および採用に関するお問い合わせにはお答えできません。
また、上記のメールアドレスからはご投稿いただけません。