「ミスカーターはいつもピンクの服」は、ブラッドレイさんの第一作です。祖父が事業をしていて少し裕福なヘレンさんの家庭を中心に、20世紀初頭の日常の暮らしを描いています。
原題は“AND MISS CARTER WORE PINK”(1971)
ヘレン・ブラッドレイさんは、六十歳をすぎてから、絵をはじめて描きました。子どものころのイギリスの小さな町のできごとや、人のこと、暮らし方などを、お孫さんに見せるためです。どの絵もどの絵もたのしくて、見ているうちに、心があたたかくなってきます。子どもだけでなく、大人にも、見ていただきたい絵本です。
[著者]
ヘレン・ブラッドレイ Helen Bradley
1900年、イギリス・ランカシャー県リースで生まれる。60歳を過ぎてから、自分の子供時代を孫に伝えるために当時のことを絵に描きはじめる。1971年に「ミスカーターはいつもピンクの服」を出版。ドイツ、フランス、オランダ、日本で翻訳出版される。1979年に逝去。