1951(昭和26)年に、当社から刊行した『ぬりえ』を再編集し復刻しました。お子さまはもちろん、大人も楽しめる、いわば巨匠と対話ができる『ぬりえ』です。この『ぬりえ』は、日本画壇の巨匠で文化勲章を受章した、梅原龍三郎(1888-1986)と安井曾太郎(1888-1955)が編集、監修したもので、登場するのはこの二人の推薦を受けた錚々たる画家たちです。
[原画製作者]
三岸節子、鈴木信太郎、岡鹿之助、宮本三郎、脇田和、小磯良平、木下孝則、高野三三男、宮田重雄、中村研一
安井曾太郎 刊行時掲載の前文より:
「今度暮しの手帖からぬり絵を出すことになつた。執筆者は我々仲間の最適任者をたのんでゆくつもりだが、こういう仕事は皆はじめてらしく、色々苦心工夫されて、それぞれちがつた特長のある美しいものが出来ているのを、大変面白くよいと思った……実際少し高級な美しいぬり絵を、いま一般が望んでいるようだから、この企ては、だれにでも賛成してもらえるだろうと思つている」