

鈴木信太郎、小磯良平、宮本三郎、
児島善三郎、初山 滋、杉本健吉、
三岸節子、長谷川春子――。
名だたる画家たちが手がけた
『暮しの手帖』の「ぬりえ」が、現代によみがえります。
創業者の大橋鎭子が発案し、1951年に暮しの手帖社より刊行した『ぬりえ1』。梅原龍三郎、安井曾太郎の編集指導のもと、8名の一流画家が描き下ろしの「絵」と「下絵」を寄せています。子どもはもちろん、おとなも楽しめる美しいぬりえは評判を呼び、多くの人びとに「自由に描くよろこび」を伝えてきました。
長らく絶版となっていた『ぬりえ1』を、このたび『暮しの手帖』5世紀38号(9月25日発売)の付録として復刻いたしました。あなたなら、どんなふうに塗りますか?
最新刊

『暮しの⼿帖』5世紀38号
定価 1,320円(税込)/2025年9月25日発売
特別付録「復刻版 ぬりえ」
市川実日子さんと編み会
有元葉子さんに尋ねる、人生のヒント
日々が助かるひき肉料理
パッキングのコツ
ブローチをつければ
田村セツコさん、はじめてのぬりえ
<復刻記念>
8名の方々に、
「ぬりえ」を塗っていただきました
高山なおみ
小林賢太郎
古賀及子
カヒミ カリィ
藤岡拓太郎
甲斐みのり
ミロコマチコ
田村セツコ
特集「田村セツコさん、はじめてのぬりえ」
「こども世界名作童話」シリーズの挿絵や、「りぼん」「なかよし」のおしゃれページで知られる、人気イラストレーターの田村セツコさん。実は、これまで一度も「ぬりえ」を塗ったことがなかったそうです。『暮しの手帖』5世紀38号では、『ぬりえ1』の復刻を記念して、セツコさんも大ファンだという画家・初山 滋の作品「おどる・こども」を塗っていただきました。
Special Movie
「田村セツコさん はじめてのぬりえ」
復刻記念「暮しの手帖のぬりえ展」開催決定!
8名の方々が塗った作品をご覧いただけます。
9月29日(月)~10月8日(水)
シーモアグラス 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目27−8 京セラビル B1F
10月10日(金)~10月20日(月)
生活綴方 〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名1丁目7−8
10月23日(木)〜11月11日(火)
本屋イトマイ 〒174-0071 東京都板橋区常盤台1丁目2-5 町田ビル2階
11月19日(水)〜11月30日(日)
ブックスキューブリック箱崎店 〒812-0053 福岡市東区箱崎1丁目5-14ベルニード箱崎1F
12月7日(日)〜2026年1月11日(日)
葉々社 〒143-0015 東京都大田区大森西6丁目14−8
※スケジュールは変更となる場合がございます
※定休日と営業時間は、各店の公式サイトやSNSでご確認ください
コラム

「ぬりえ」誕生秘話
大橋鎭子と三岸節子
昭和二十四年ごろだったと思います。『暮しの手帖』二号にお原稿をいただいて以来、親しくお付き合いさせていただいていた画家の三岸節子さんを、鷺宮のアトリエに訪ねました。
そのとき、イーゼルにかかっていた一枚の花の絵をみて、思わず「私も描きたいわ」とつぶやいたのです。すると三岸さんは、「あら、描けるわよ」とあっさり答え、「この絵の下書きをあなたにあげるわ。それに色をつけたらいいの」と、こともなげに言われたのです。
これが、『暮しの手帖』が「ぬりえ」を出す大きなきっかけになったのです。当時も、花や動物や童話や女の子などの、子ども向けのぬりえはたくさん出ていました。三岸さんは、おとな子どもと言わず、当代一流の画家が描いた絵を、ぬりえにしようというすごいプランをくださったのでした。
大橋鎭子『「暮しの手帖」とわたし』より
関連本

大橋鎭子、唯一の自伝
ポケット版 「暮しの手帖」とわたし
定価 1,320円(税込)/2016年3月刊
B6判変形並製/272ページ/ISBN:978-4-7660-0200-3














