いま、「一銭五厘の旗」を立てるなら
制度から外れた子育て
2025年07月23日

「子育てと仕事の両立」と聞くたびにモヤモヤする。
現在、私の小学生の子どもは、学校に通えていない。不登校の子どもが、家以外で昼間過ごせる場所はそれほど多くない。送迎が必要になることも多い。子どもに付き添えば、仕事ができる時間が減り、今までと同じような働き方ができない。時短勤務で働いているが、それでも送迎の負担は大きい。働き方をどうするか。私の喫緊の課題である。どちらも大切なので維持していきたいが、家庭内でのやりくりにも限界がある。
「普通」から外れると自己責任とばかりに、自助努力だけが求められる。不登校の子に対する行政からの支援が乏しいため、家庭のリソースを割いて対応しているが、そのために仕事との両立が難しくなってしまった。
「子育てと仕事の両立」というときの「子育て」には私の子育ては入っていないと気づいた瞬間から、ずっとモヤモヤしている。
樽井恭子(たるいきょうこ・読者)
※樽の旁の「\ /」部分、正しくは「八」。
