新刊のご案内

いますぐなにかを作りたくなる一冊です。

2025年11月10日

ミシンや編みものは苦手だけど、手を動かすことは好き。
そんな方のために、ちいさな手芸の物語と作り方をまとめた『別冊暮しの手帖 ちいさな手仕事』が出来上がりました。

編集を担当した私自身、これまで何度も編み物に挑戦しながらも、恥ずかしながら、なかなか最後まで編み終えた試しがなく……。私のようなちょっと飽きっぽい、そして日々忙しくされている方にも楽しんでいただける(編み物がお好きな方ももちろん!)、手軽で愛らしい手芸と工作をたっぷり詰め込みました。

巻頭特集「生まれ変わる手仕事」では、穴が開いたり汚れてしまったりした衣類を繕う「ダーニング」や、もう着れなくなった子ども服や古着で作るぬいぐるみ、お気に入りの包み紙で作るコサージュなど、なかなか捨てられないものに新たに命を吹き込む手仕事を集めました。

また、既存のニット製品にざくざくと刺す「毛糸刺しゅう」もおすすめです。メリヤス編みのニットであれば、まるで絵を描くように刺しゅうができ、ざくざくと刺せるのであっという間に仕上がるのもうれしいところ。糸の種類や太さを変えるだけでも表情が変わります。ほかではあまり見られない特集です。ぜひお試しください。

さらに特別付録として、かつて『暮しの手帖』で人気を博した手芸記事「猪谷さんの靴下」を小冊子にまとめました。持ち運びやすいコンパクトサイズの永久保存版です。
今回の再掲載にともない、猪谷さんの靴下を何枚も編んできたという、ミュージシャンのカヒミ・カリィさんのインタビューも収録。研究熱心なカヒミさんの、最新の靴下や使用した糸などもご紹介しています。

ほかにも、お部屋を飾るインテリア、正月飾りにもなる張り子、お子さんと楽しめる切り絵、身近な糸やリボンを編んで作るアクセサリーまで、肝入り企画が満載です。
忙しなくなる時期ですが、ちょっと空いた時間に本書を開いてみませんか。無心で手を動かす時間が、あなたの心をほぐしてくれるはずです。

『暮しの手帖』編集部 小林理海子

別冊 ちいさな手仕事
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