腸を動かす朝ごはん 休ませる晩ごはん
第2回 「腸を休ませる」食事とは?
2026年04月27日

5月中旬の新刊単行本『腸を動かす朝ごはん 休ませる晩ごはん』の著者、藤井恵さん。
40代のころから、自分と家族の食事で、腸の動きを活発にする「腸活ごはん」を実践し、料理研究家の仕事でも提案してきました。
今回は、藤井さんが続けてきた「腸を動かす」食事に、近年は「腸を休ませる」食事を組み合わせることになった理由についてのお話です。
発酵食品と食物繊維が豊富な食材をいろいろと組み合わせて食べる「腸活ごはん」。藤井さんは、それに加えてほかにも、「体にいい」と言われるいろいろな食品を試してきました。
その甲斐あって、自分も家族も風邪をひきにくくなった。長く続く自分のアレルギー症状も、ある程度は抑えられてきた。当時はそう実感していました。
しかし藤井さんは、50代を過ぎたころからは湿疹などの不調にも悩まされるようになって、「腸活ごはん」をバージョンアップすることになったと言います。
新たな体の不調とともに感じたのは、あれもこれもと「足し算」の食事を続けることが、なかなかの負担になってきた、ということでした。
もともと、どちらかというと朝食が中心の食生活でしたが、夕食でも「体にいい」食事を充分に摂ることを心がけていました。けれども年々、晩ごはんに肉や魚をしっかり食べたときには、翌朝はあまりお腹が減らず食欲がなくなってきたのです。
それは年齢による基礎代謝の低下などが原因だろと考えていましたが……。
当時一緒に暮らしていた娘さんも、藤井さんと同じように、朝はあまりお腹が減っていないと言うのです。
どうやら家族の食事として、いくぶん食べすぎになっていたようです。
それでは、朝食の「腸活ごはん」がしっかり食べられません。
「体にいいからと続けてきたけれど、腸も『動かす』ばかりでは疲れてしまうんだ」
翌朝も気持ちよくお腹が減って、「腸活ごはん」をおいしく食べられるように、「足し算」の食事だけでなく、「引き算」の晩ごはんが必要だと気づいたのです。
管理栄養士でもある藤井さんは、「必要な栄養を摂りながら、腸を休ませる」という観点で、家族の食卓を整え始めたのでした。
本書のなかから、藤井さんの「腸を休ませる晩ごはん」のレシピをひとつご紹介します。ぜひ参考にしてください。
次回は、「腸を休ませる」食事について、もう少し詳しいお話をお送りします。

油を使って炒めるのではなく、蒸籠で蒸して作ります。
肉の代わりに高野豆腐を細切りにして。
油脂を最小限にセーブしながらも、味つけはまさに青椒肉絲。
満足度も高いひと品で、藤井家のヒットメニューです。
高野豆腐とピーマンの青椒肉絲風
材料(2人分)
・高野豆腐…2コ
・ピーマン…4コ
・玉子…1コ
・塩…少々
A オイスターソース…小サジ2杯
しょう油、日本酒…各小サジ1杯
にんにく(すりおろし)…小サジ1/2杯
ごま油…小サジ1/2杯
豆板醤…少々
片栗粉…小サジ1/3杯
作り方
1 高野豆腐は耐熱のバットなどに入れ、熱湯をかけてもどす。粗熱が取れたら両手で挟んで水気をしぼる。長さ5~6cmの細切りにする。玉子はボールに割りほぐし、塩を加えて混ぜる。高野豆腐を加えてからめ、2~3分おいて玉子を吸わせる。ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り除き、繊維を断つように横にうす切りにする。
2 鍋にたっぷりの水を入れ、強火にかけて沸かす。蒸籠をさっとぬらし、クッキングシートをしき、蒸籠の片側に寄せるようにして高野豆腐を並べる。鍋にのせて中火で8分ほど蒸す。
3 ボールにAを入れて混ぜ、ピーマンを加えてよく混ぜる。2の蒸籠の空いているところにのせ、さらに1~2分蒸す。
4 蒸籠を鍋からおろし、高野豆腐とピーマンをよく混ぜ、器に盛る。

5月中旬刊行予定『腸を動かす朝ごはん 休ませる晩ごはん』藤井 恵 著
暮しの手帖社オンラインストア、全国の書店、Amazon等でご予約を受け付けています。

料理 藤井 恵
写真 福尾美雪
