新刊のご案内

懐かしくもあたらしい「おそうざい」をお届けします。

2026年04月07日

手に取るとずっしりと重たくて、1969年刊行のロングセラー『おそうざい十二カ月』を思い起こすかもしれません。
その精神や世界観はそのままに、令和のいま、作りやすい工夫をほどこした「おそうざい」を紹介するのが本書です。

著者は、『ミニマル料理』(柴田書店刊)やSNSが話題で、『おそうざい十二カ月』をこよなく愛する料理人の稲田俊輔さん。
『暮しの手帖』5世紀35~40号の連載に、撮りおろしを加えて1冊に仕上げました。

みなさんは、「一汁三菜」と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか。
古臭い、面倒くさそう、難しそう……そんな声が聞こえてくるようですが、稲田さんの手にかかると、あら不思議。
季節の食材でこしらえるささやかな料理を、和食の献立の型にはめて組み立てることを、まるでパズルのように楽しめるのです。
するとおのずと、味や栄養のバランスも取れてきます。
1品ずつは拍子抜けするほど簡単にできますし、食べるとほっとする。
そんなすばらしい和食の知恵がつまった24通りの献立を、稲田さんが惜しげもなく披露してくださいました。
(この本ができるまでの経緯は本誌5世紀41号で紹介しているので、ぜひご覧ください。)

毎月完全に再現して作るのも楽しいですし、もちろん1品だけでも。
本書の使い方は自由です。
稲田さんの料理愛にあふれるエッセイや料理紹介も、必見ですよ。

料理を作り続けてきたベテランから初心者まで、料理をもっと楽しみたいすべての方へ。本書を通じて、古びることのない和食の知恵をお伝えできて、さらに、心から満足できる季節の食卓を仕上げるお役に立てたら、こんなにうれしいことはありません。

『暮しの手帖』編集部 平田純子

 

稲田俊輔のおそうざい十二カ月 旬を味わう一汁三菜

おそうざい十二カ月(1969年初版)
暮しの手帖5世紀41号