新刊のご案内

「冷凍庫にあれがある」と思うと、気持ちがラクになります。

2025年11月27日

平日に仕事から帰ってからラクに作れる、でもちゃんとおいしいごはん。
いま、そんな食卓に役立つレシピの提案をするならどんな料理がいいだろうか。
そう思って、料理家のワタナベマキさんにご相談をしてできたのがこの本です。

最も一般的な方法は、「作りおき」ですね。
多くの方が、日ごろ何かしらの作りおきを活用していると思います。
とはいえ、「いわゆる普通の作りおきはちょっと苦手」という声も多く聞かれます。
長く日持ちするようなものは、濃いめの味つけで調理法も似たものになりがちで、
食べるほうも飽きやすいし、おいしさは日ごとに失われていくばかり……。
もっと暮らしに役立つ、「ラクにおいしく」を実現するには?

そこで、この本でワタナベマキさんに教えていただいたのは、
ほとんどが、食べるときには「温めるだけで完成」という〝自家製冷食〟です。
撮影のときには、レシピ通りに一度冷凍して、温めたものを写真に撮りました。
そして、スタッフみんなですべて試食しました。
「おいしい!」「これ、本当に一度冷凍したんですか?」
マキさんの料理の味に、おどろきと絶賛の声が上がりました。

それもそのはず。
マキさんは、ふだんご自身で実践されている「自家製冷食」に加えて、
新たに考案したものも何度も実験、試作をして、
冷凍ならではの工夫を考えに考えておいしさを実現しているのです。
冷凍したらスが入りやすい食材や、解凍すると水っぽくなってしまうものなど、
よく考慮して、素材選びから切り方、火の入れ方、解凍の仕方など、
出来たてのおいしさを損なわないための工夫を随所に。
作った料理を、ただ冷凍保存するということではないのです。
そして、マキさんらしいアイデアとセンスが光るレシピに仕上げてくださいました。

毎日の食卓に、そしてお弁当にも活用できるDAILY編と、
年末年始や、ちょっと特別な日のためのSPECIAL編、2冊同時刊行です。

どちらも、
「忙しいけれど、おいしいものをちゃんと作りたい」
そんなあなたの助けになる自家製冷凍食品レシピ集。
「冷凍庫にあれがある」と思うと、忙しい日も気持ちがぐっとラクになるはず。
ぜひ、お役立てください。

『暮しの手帖』編集部 宇津木 貴

自家製冷食ラボ1 DAILY編 毎日のごはんに
自家製冷食ラボ2 SPECIAL編 ちょっとしたごちそうに/a>