誰もが気軽に服作りを楽しめたら

2023年04月07日

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誰もが気軽に服作りを楽しめたら
(23号「直線裁ちでつくる みんなのワンピース」)

「直線裁ち」と聞くと、本誌を長年読んでくださっている読者の方は「『暮しの手帖』らしい」と思われるのではないでしょうか。『暮しの手帖』初代編集長の花森安治が発案した「直線裁ち」は、75年前の創刊当初からの大人気企画。家にある着物や浴衣の生地を使って、誰でも簡単に作ることのできるものでした。

そんな直線裁ちで作る、かろやかなワンピースをご紹介します。デザインしたのは、ワンピースブランド「花びら」を主宰する奥田美智子さん。
「現代は、昔のように自分で服を作る人が少なくなってきていますが、新鮮な食材を見つけたら自らの手で料理して食べ、幸せを感じるように、『すてきな生地を見つけたから服を作ろう』と気軽に思ってほしい」と奥田さんは話します。「そのために、難しくなく作れて、すてきに見える服を常に考えています。今回のワンピースを通して、服作りの楽しさをたくさんの方と分かち合えたらうれしい!」

誌面ではどんな方に着ていただこうかと相談していたら、奥田さんから「男性にも似合うと思うんです!」との声が。それを聞いた私たち編集部員は、「花森さんもスカートを着ていたという逸話があるし、男性がワンピースを着るという提案は『暮しの手帖』らしいね!」と盛り上がり、年齢もさまざまな男女5人の方に着ていただきました。

肩に入れた2つのタックと、脇の切り替えがポイントで、直線裁ちとは思えない立体的なシルエットが魅力です。男女兼用のワンサイズで、着丈を調整できます。子どもサイズも掲載しています。お好みの布や着丈で、あなたらしいワンピースを作ってみてくださいね。(写真:川島小鳥/担当:平田)


暮しの手帖社 今日の編集部