緑のいとおしさ(88号「苔と花のテラリウム」)

2017年06月07日

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まもなく雨の季節。街の樹木はすくすくと育ち、「あれ? この木はこんなに大きかったっけ?」なんて感じることもしばしば。
園芸店には、さまざまな草花が並び、身近で緑を愉しむにはとてもいい時季ですよ。
「庭がない?」「ベランダが狭い?」
そう嘆くなかれ。そんなあなたにおすすめするのが、「テラリウム」です。
瓶と草花があれば、自分だけの緑の世界がつくれます。
容器の中で植物を育てるテラリウムは、ここ数年、人気を集めています。書店でも目に付くところに、関連書籍が置かれているので、ご存じの方も多いかもしれません。
編集部でも実際に育ててみましたが、日々の手入れはもちろん、あれこれ世話を焼いていると、いつしか緑そのものがいとおしい存在になっていました。
そして、街を歩いていても、普段は目に入らない苔や草花に目が向くようになり、いつもの景色が違ったものに見えてくるから不思議です。
テラリウムづくりがきっかけで、“緑初心者”の私でさえも、「さて、今度はどんな瓶で苔や草花を植えようか」、と緑を慈しむ気持ちがむくむくと芽生えてくるのでした。
(担当:矢野)


暮しの手帖社 今日の編集部