30分で食卓がととのう、シンプルで豊かなレシピ

2018年10月26日

1_大原さんDSC_0059

30分で食卓がととのう、シンプルで豊かなレシピ
(別冊『これで よゆうの晩ごはん』/大原千鶴さん)

大原千鶴さんのお料理は、端正で、簡潔。レシピを見るたび、そのあまりのシンプルさにおどろきます。
たとえば「ブロッコリーとタラのオイル煮」(54頁)。タラとブロッコリーをひとつの鍋で重ねて蒸し煮にする料理で、調味料は塩と日本酒だけ。それなのに、じんわり、しみじみと味わい深い。手順も材料も少ないのに、これだけおいしいのはおそらく、食材本来の味わいを引き出し、引き立てるレシピだから。
塩昆布に金目鯛を重ねて蒸すだけの「金目鯛の塩昆布蒸し」(47頁)然り、軽く焼きつけた鶏むね肉を沸かしたダシじょう油につけておく「鶏ロース」(59頁)然り。副菜の「玉ねぎのきんぴら」(105頁)など、必要なのは新玉ねぎとうす口しょう油とごま油だけ。新玉ねぎの甘味を生かすから、砂糖もいりません。

「料理は段取り」と言う大原さんが、日々の夕食作りにかける時間は、きっかり30分。むだをなくし、前もってちょっとした作業をやっておけば、短時間でじゅうぶん豊かな食卓がととのうのだそう。皆さんもぜひ、考え抜かれた大原さんの簡潔なレシピを活用して、今日の晩ごはんをささっと作ってみてくださいね。

本の詳細は下記のリンクから。または、書店でぜひご覧ください。(担当:島崎)

2_P51DSC_0062

3_P57DSC_0065

4_P59DSC_0068


暮しの手帖社 今日の編集部