とんがり帽子のタジンの不思議

2018年12月18日

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とんがり帽子のタジンの不思議
(97号「細川亜衣 モロッコのタジンと出会う旅」)

みなさんは、モロッコと聞いて、何を思い浮かべますか?
甘いミントティー、クスクス、砂漠、ピンクの壁……。

わたしは『グッバイ モロッコ』という映画を思い出しました。色や光が印象的で、映画のチラシを壁に貼って眺めていたのは、ずいぶん昔のことです。

料理家の細川亜衣さんが、この夏、15年ぶりにモロッコを訪れ、いろんな種類のタジン料理に出合いました。
とんがり帽子の鍋の中で具材が一つに調和し、柔らかな食感となることに感動した細川さんは、タジン名人に料理を習いながら、その不思議を紐解いていきます。
さて、どんな秘密を見つけるのでしょう?

山積みで売られている市場のミント、ほの暗い光のなかのタジンの湯気や、焼きたての全粒粉パンの甘い香り……。
細川さんの文章と、在本彌生さんの写真から、マラケシュの街の喧騒が聞こえて、モロッコを旅しているような気持ちになります。どうぞお楽しみください。(担当:佐藤)


暮しの手帖社 今日の編集部