母から娘へ伝えたい想いがあふれています。
(1号「親子のモノがたり」)
「おふたりが大切にされている、道具や器などをおみせください。
そして、それにまつわるおふたりのお話をお聞かせください」
そうお願いして、とある母娘のもとへ向かいました。
今号からはじまるこの連載では、タイトルの通り、
親と子それぞれのとっておきのモノにまつわる物語をおうかがいします。
一回目となる今回、ご登場いただいたのは、
吉祥寺でパン屋とギャラリーを営む、引田かおりさんと、
娘さんの引田舞さん。舞さんは、古道具などを扱う雑貨店兼カフェの
ディレクターをされています。
そんなおふたりから、どんなお話が聞けるかな?
とドキドキしながらうかがうと……。
さすが、モノにまつわるお仕事をされているおふたりなので、
お持ちの道具や器は、目移りしてしまうほどすてきなものばかり。
でも何よりも面白かったのが、やはり母娘の会話でした。
お茶を淹れてほっとする時間を大切にしているかおりさんは、
子育てや仕事に追われて、お茶を飲む時間も取れない舞さんに
母として伝えたいことがありました。
ご紹介いただくモノにも、ふたりの日常や暮らし方が映し出されています。
親子に通じる審美眼や、またその違いもお楽しみください。(担当:小林)