ふるさとは守るもの

2022年03月30日

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ふるさとは守るもの
(17号「小林夫妻のピノ・ノワール この土地と生きる」)

八ケ岳の西麓、長野県は原村で農業を営む
小林桂子さんと峰一さん。
誠実で温かくて、会えばいつでも素直な気持ちで
おしゃべりできる、そんな魅力に溢れた夫妻です。
地元の豊かな自然を愛し、
環境負荷の少ないユニークな暮らしを
自分達ならではのやり方で実現してきました。

数年前、峰一さんから、
「ここ数年、ワインづくりにのめり込んでいて」
と教えてもらっていました。
でもその時の私は「ずいぶん凝った趣味だなあ」と思っただけ。
ブドウを栽培し、ワインを醸造して、販売するなんて、
素人がそう簡単に実現できることではない、と思い込んでいたのです。

でも、不可能と思われることを、
独立独歩、コツコツやって実現するのがこのふたりです。
思えば、地元の自然を守るために
メガソーラー施設の建築に反対運動を起こした時も、
そうした粘り強さで勝利したのです。

夫妻の壮大なワインづくりの計画と、
そこに込められたふるさとへの思い。
この記事を通して、
土地を守り、土地と生きることの尊さを
伝えられたらと願っています。(担当:島崎)


暮しの手帖社 今日の編集部