おしゃれは、 明日の世界を作る力

2022年06月16日

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『暮しの手帖』を創刊した花森安治は、1946年、
その前身となるファッション誌『スタイルブック』に、
おしゃれは、「私たちの明日の世界を作る力」だと綴っています。
装うこと、おしゃれすることが、
今の私たちにどんな力を与えてくれるのでしょう?
取材を通して実感したエピソードをご紹介します。

「生き方も装いも誰かが決めた『相応』は気にしない。
どんな時も、自分を粗末にしてはいけない」
そう話してくれたのは、
特集「おしゃれと暮らしのヒント集」でお話を伺った、
浅野庸子さん・79歳です。
赤、ピンク、ブルー。鮮やかな色を纏い、
日々、古道具店の店番を勤める庸子さん。
しかし8年前、突然夫を亡くしたことから、
数年間、黒い服しか着られなくなってしまいました。
「喪に服すとか、そういうことではなくて、体が色を受け付けなかった」
庸子さんが、また前を向こうと気持ちを奮い立たせたとき、
「おしゃれ」が大きな力になりました。
庸子さんと、庸子さんを支えた家族のお話は
ぜひ誌面でお読みいただけたらと思います。

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もう一つ。
「いつだって、おしゃれは楽し」は、
カメラマンの中川正子さん・小禄慎一郎さんと編集部が、
海辺の町へ出向いて出会った人々のファッションSNAPの特集です。
「より良いもの、より美しいものを求めるための切ないほどの工夫、
それを私たちは、正しい意味の、おしゃれだと言いたい」と綴った
花森の言葉を体現するかのような、工夫溢れる自由な装いの人々。
思い思いの装いとはじけるような笑顔を、ぜひご覧ください。(担当:長谷川)


暮しの手帖社 今日の編集部