下ごしらえで、時間がおいしくしてくれるのです

2022年10月26日

yoyuu78

「料理上手」ってどんなイメージでしょう。たとえば、仕事から帰って台所に立ち、冷蔵庫から材料を選び出して、さっと2、3品の料理を作ってしまう。そういう方なら、この本は必要ないかもしれませんね。でも、誰もがそうはいきません。
いま発売中の『新装保存版 これで よゆうの晩ごはん』は、朝に「かんたん下ごしらえ」をしておくことで、夕方にはパパッと手早くごはんが作れるという、忙しい毎日に役立つ料理の提案です。
でも、それは単に「簡単・時短」という料理ではないのです。
この本を作るときに一番大切にしたのは、下ごしらえで「よりいっそうおいしくなる」ということ。夕飯時にさっと作れるシンプルな料理は世にいくつもあるでしょう。でもやっぱり「手早く、そしておいしく」という両立って意外にむずかしいものですよね。
5人の料理家の先生に教えていただいたのは、朝に下ごしらえしておくことで、夕方までの「時間がおいしくしてくれる」レシピです。
材料をマリネしておく、下味をつけて重ねておく、混ぜておく。そうすることで、材料に味がよくしみ込んだり、肉や魚は柔らかくなったり、ジューシーに仕上がったり。それが一番の要点。この本の主菜レシピにはすべて、「下ごしらえでおいしくなる理由」が載っています。必ずよりいっそうおいしく仕上がるのです。また、すでに適切に味つけしてあるから、失敗せずに味が決まる! それは大きなポイントですね。(担当:宇津木)


暮しの手帖社 今日の編集部