お茶の時間を豊かにするケーキ

2023年12月08日

お茶の時間を豊かにするケーキ
(27号「サンデーベイクショップのビクトリアケーキ」)
試作するたび、「スポンジがしっとり、きめ細かい」「レモンカードの甘酸っぱさがよく合う」「バタークリームが入るとリッチな味わいになるね」……と感想が飛び交ったのが、今回ご紹介するビクトリアケーキです。
教わったのは、東京は幡ケ谷でイギリス菓子の店「サンデーベイクショップ」を営む、嶋崎かづこさん。嶋崎さんの作る焼き菓子は、小麦粉の豊かな風味をしっかりと感じられて、繰り返し食べたくなる。そんな味わいが、連日行列ができるほどの評判を呼んでいます。
ビクトリアケーキは、イギリスでは紅茶に合わせる定番のケーキ。手軽に作れて、スポンジに挟むジャムなどを変えながら、一年中楽しめるのもよいところです。粉砂糖をかけた姿は愛らしく、おもてなしのシーンにもおすすめですよ。

嶋崎さんに伺うと、しっとりきめ細かなスポンジケーキに仕上げるコツは、混ぜ方にあるとのこと。材料同士がボールの中でぶつかり合って、しっかりとつながるイメージで、大きくゆったり、よくすり混ぜてみてください。力いっぱいガシガシ混ぜると、焼き上がりがパサッと乾いた感じになってしまうそうです。
スポンジに挟むものは、定番の「イチゴジャムとバタークリーム」、甘酸っぱさがスポンジのおいしさを引き立てる「レモンカード」、生クリームとイチゴの「ショートケーキふう」の3種類をご紹介しています。
失敗知らずのこのレシピ、どなたでもおいしく作れますから、冬休みにお子さんと一緒につくるのも楽しい思い出になると思います。年末年始の集まりや、ふだんのお茶の時間にも、紅茶をたっぷり淹れてどうぞ。
(担当:佐々木)


暮しの手帖社 今日の編集部