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あったかい場所でした

2020年02月04日

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あったかい場所でした
(4号「いまなぜ、子ども食堂?」)

子どもが無料、または安価で
ごはんを食べられる場所、「子ども食堂」。
名前を聞いたことがある方は多いと思います。
全国の都市部を中心に、その数なんと3700カ所以上。

ニュースでたびたび目にはするけれど、
どんな人が開いているのだろう?
子どもたちはどんな表情をしているのかな?
私自身、その実態をよく知りませんでした。

取材したのは、タイプの異なる5カ所。
できる範囲で開催している、イタリア料理店の
「ピッツェリア・ディーノ」さん(東京・千歳烏山)、
365日運営している、六郷伸司さんの子ども食堂(東京・高島平)。
地域のお年寄りも参加する、「まくりの家」(埼玉・越谷)。
フードバンク団体、セカンドハーベスト・ジャパンの
「キッズカフェ」(東京・浅草橋)。
そして、子ども食堂ではないけれど、東京・江戸川区による取り組みで、
ボランティアが家庭を訪ねて料理する、「おうち食堂」です。

いずれも子どもたちの心とお腹を満たすことに
専念する人たちの姿がありました。
スーツ姿のサラリーマンや地域のお年寄り、学生などなど、
実にさまざまな人がやってくる。
そしてその中心にいるのは、穏やかな表情の子どもたちです。

百聞は一見にしかず。
子ども食堂が多くの人の心を魅了している理由が
分かったような気がします。
ぜひたくさんの方に読んでいただけたらと思います。
(担当:中村)

続けるということの尊さ

2020年02月03日

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続けるということの尊さ
(4号「湯町窯の画家を訪ねる」)

島根県・松江の玉造温泉駅を降りて2、3分ほど歩いたところに、
「湯町窯」はあります。
大正11年から日用食器を作り続け、かつて、
バーナード・リーチや濱田庄司らも訪れたという窯元です。

画家の牧野伊三夫さんが初めてここを訪れたのは、
なんと30年以上前のこと。
湯町窯特有の、イエローオークルの黄釉の色合いと
三代目の当主、福間琇士さんの人柄に惹かれ、親交を深めてきました。

牧野さんはある日、この窯の事務所で一枚の絵を目にします。
今回の記事は、その絵を描いた琇士さんのお父さんと
湯町窯をめぐるお話です。

取材中、琇士さんがコーヒーカップに取っ手をつける作業を
見せてくださいました。
その時の力強い手と美しい所作が、脳裏に焼き付いて離れません。
その姿からは、何かひとつのことを続けるということの尊さが感じられたのです。

仕事をする時は鋭い目で寡黙な琇士さんですが、
ふだんはやさしい笑顔で、時折ダジャレも飛び出します。
誌面では、そんな琇士さんと牧野さんのやり取りも、
お楽しみいただけたらと思います。
(担当:井田)

紙っておもしろいんです!

2020年01月31日

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紙っておもしろいんです!
(4号「身近な紙で、こんなモビール」)

はじめてその可愛らしいモビールを見たとき、
まさか紙でできているなんて、思いもしませんでした。
パーツを手に取ってみると、軽くて不思議な触り心地。
興味を惹かれて、作者の森友見子さんを訪ねたのでした。

森さんは、紙を再生してもの作りをされています。
お話をうかがうと、
このパーツは、牛乳パックなどの紙を水でふやかしてミキサーにかけ、
紙粘土状にして再成形しているとのこと。
「いつもは資源ごみに出している、あの紙で作ったらどうなるのかな?」と
紙のおもしろさにすっかり開眼してしまいました。

この企画では、森さんに私たちのリクエストをお伝えし、
いらなくなったあんな紙やこんな紙で、
パーツを作っていただきました。
それらを組み合わせて作るモビールは、
形や色もさまざま、多彩な表情になりました。

パーツ作りは、お子さんと一緒に粘土遊びのように楽しめますし、
モビールは贈りものにもぴったりです。
週末の工作にぜひ、お試しください。
(担当:小林)

漆器の弱点、知っていますか?

2020年01月30日

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漆器の弱点、知っていますか?
(4号 新連載「あれやこれや、道具の話」)

暮らしまわりの道具に精通するバイヤー・日野明子さんの連載が始まりました!

台所道具や生活用品は、使うほどに手になじんで、愛着が生まれるものです。
愛着ある道具をずっと使い続けるために知っておきたい、あれやこれや。
扱い方のコツやお手入れの方法を、日野さんが実際に体験したエピソードを交えて綴っていただきます。

初回は、日野さんが友人に漆器を貸し出したら……というおはなしです。
漆器をすでに愛用している方はもちろん、これから使ってみたいと思っている方にも
知っておいてほしい、漆器の意外な弱点が明らかに。

暮らしの中で使う道具なので、日常の雰囲気が伝わる空間で撮影したい——。
編集部のそんなお願いを受け入れていただき、撮影は日野さんのご自宅で行いました。
日野さんがふだん食事をしている卓袱台の上に並べたふたつの漆器。
ひとつは扱い方を間違えて変色してしまった漆器、
もうひとつは日野さんが使い込んで艶やかに育った漆器です。
その違いにもご注目ください。(担当:田村)

野菜と塩だけで、驚きのおいしさです

2020年01月29日

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野菜と塩だけで、驚きのおいしさです
(4号「白崎裕子さんの野菜スープの法則」)

野菜スープといえば、「固形スープの素やベーコンなどを入れもの」と思っていました。
けれども、白崎裕子さんが教えてくださったのは、塩だけで野菜のうま味を引き出すスープ。
ひと口いただくと、「本当に野菜だけ?」とびっくり。
いくつもの野菜のうま味が重なる深い味わいで、満足感があるのです。
白崎さんらしいユニークな「スープの法則」は、
特別な道具はいりませんし、難しいこともありません。
法則通りに作れば、好きな野菜を組み合わせて、必ずおいしくできますよ。
私はビーツやロマネスコなど、あまり使ったことがない野菜を買っては、
どんな味になるんだろうと、楽しんでいます。
これから旬を迎える野菜で、あなただけのスープを作り、
体調を整える一助としていただけたらうれしいです。
(担当:平田)

高山さんの看取りの記

2020年01月28日

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高山さんの看取りの記
(4号「母を送る」)

昨年の夏、料理家・高山なおみさんのお母さん、照子さんが逝去されました。
90歳になられたばかりでした。
この「母を送る」には、
高山さんが照子さんを看取るまでの出来事が綴られています。

照子さんが体調を崩されてからというもの、
神戸のお住まいから静岡のご実家に帰られるたびに、
高山さんの連載を担当する私が、
原稿や校正のやり取りで困らないようにと、連絡をいただいていました。
夏が近くなったころ、その頻度は高まりました。
そのうち、私はだんだんと、とても他人事ではなく、
いつか自分にもかならずやってくるだろうその時を想像するようになっていました。
私の母も遠くに住んでいます。
暮らしは昔よりずっと便利になっているはずなのに、なぜか忙しい現代社会。
高山さんと同じような状況になった時、自分はどうするのだろうか。
仕事は? きょうだいたちとはうまくやれるのか……。

そして、夏のある日、高山さんからお電話をいただきました。
照子さんが旅立たれたこと、きょうだいたちとみんなで見送ることができて、
いまは不思議と清々しい気持ちだとお話しくださいました。
照子さんの命の終わりをしっかりと見届けられたのだろうと、
私の気持ちまでが、すーっと安らかになったのをおぼえています。
私も、そんなふうに見送ることができたら、という思いから、
今回の看取りの記を書いていただきたいとお願いすることにしました。

病床で流動食しか受け付けなくなった照子さんのために、
高山さんが作ったとろみスープ「かぼちゃととうもろこしのポタージュ」が
「気ぬけごはん」で紹介されています。離乳食にもおすすめです。
ぜひ、こちらもご覧ください。
(担当:村上)

つぎはどんな本を読みますか?

2020年01月27日

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つぎはどんな本を読みますか?
(4号 新連載「目利きの本屋さんに聞いてみた」)

年末年始のお休みには、たまっていた本をこたつでゆっくりと読めたという方も
いらっしゃるかと思います。

さて、みなさんはつぎに読む本はもうお決まりでしょうか?
もし、いま選んでいるところなら、
新連載の「目利きの本屋さんに聞いてみた」をご覧になってみてください。
この連載は、全国各地でご活躍の書店員さんたちに、
おすすめの本をご紹介いただくものです。

今回のテーマは「さまざまな家族のかたち」。
ご自身の「家族のかたち」の話もまじえて、
小説と漫画について綴っていただきました。
ぜひ、本選びの参考にしていただき、
お近くの本屋さんに足を運んでみてください。

書店員さんのお人柄がにじむプロフィールや、
浅妻健司さんによる、どこかユーモラスなイラストにもご注目ください。
(担当:空地)

皆でワイワイ包むのも楽しい

2020年01月25日

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皆でワイワイ包むのも楽しい
(4号「気楽に作ろう、養生水餃子」)

「タナキさんの水餃子を作るようになって、
市販の餃子の皮を買わなくなったんです」
ある人にそう聞いたのが、中国整体師・棚木美由紀さんの「養生水餃子」。
好きが高じて、水餃子教室を始めるまでになった棚木さんは、
研究に研究を重ねてレシピを生み出したそうです。

めん棒なしで手軽に作れる皮は、
抹茶やサフランなどを使って、美しく色づけます。
そのときどきの体の不調を整えるよう、
中医学にもとづいて考えられた、あんの具材の組み合わせ。
この具材は2種類だけと、シンプルなのも助かります。

今回教えていただいたのは、
この季節につらい乾燥や冷え、喉の痛みなどを癒す
緑やピンク、黄色に白と、彩り豊かな4種類の養生水餃子。
個性あふれる具材の組み合わせに、きっと驚かれるはずです。
そのまま食べてもおいしいのですが、
味つけのソースにも棚木さんらしいひと工夫があります。
作りおきもできる数種類のソースを、
ぜひともお試しください。

できれば家族や友人たちと、
皆でワイワイ作るのをおすすめします。
粉をこねて広げて、具を包む、そんな作業も楽しく、
何人かで作ればあっという間にできあがりますよ。
(担当:小林)

新編集長からのご挨拶

2020年01月24日

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前列右から小林、長谷川、平田、北川、高野、佐々木、田村、中村
後列右から井田、菅原、上野、村上、圓田、久我、宇津木、空地

はじめまして。今号から編集長となりました、北川史織と申します。
この場をお借りして、いったい何をお伝えしたらいいものか、書いては消し、消しては書きをくり返しましたが、もうそろそろ時間切れ、まずは自己紹介をさせてください。
私は『暮しの手帖』編集部に入って9年4カ月、これまで副編集長を2年半ばかり務めてきました。「この雑誌をつくりたいなあ」と入社を志したのは、ただひとつ、表紙をめくるとある「これは あなたの手帖です」から始まる言葉に惹かれたからなのです。正直、この言葉を書いた初代編集長の花森安治のことも、雑誌が持つ歴史についても、ほとんど何も知りませんでした。おそろしいですね。

転機はおそらく、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』が放映された4年ほど前に、この雑誌の歴史を振り返った別冊をつくったことでしょう。1948年の創刊号から1978年の第2世紀52号まで、花森安治が編んだ152冊の『暮しの手帖』は、企画もビジュアルも圧倒的に素晴らしくて、どの頁からも、腹の底から読者にまっすぐに語りかける「地声」が聴こえてきました。
本音を言いながらも、掲げる理想がちゃんとある。真摯だけれど、ときにユーモアたっぷり。そしてまた、読者の投稿頁の、知性と人間味があふれる面白さといったら。雑誌を通して、読者とつながりあう。「これは あなたの手帖です」の意味が、胸にすとんと落ちた気がしました。

「9代目編集長」という重いバトンを手渡されたとき、まず考えたのは、この「地声」のことでした。告白するまでもなく、私は花森安治のような天才編集者では決してなくて、自分を10人束ねたって、とうていかないっこないことはよくわかっています。
けれども、私は『暮しの手帖』が好きだし、この雑誌を愛してくださる人たちが好きだ。もし、私たち編集部員がこの時代を怯まずにしっかりと見つめ、読者と世の中に語りかける「地声」を持ちえるなら、私たちにはまだ、果たせる役割があるんじゃないかな。花森さんが亡くなって42年、世の中には相変わらず怒るべき理不尽がはびこり、私たちの小さくとも大切な「暮らし」は不安におびやかされているのだから。
そう思ったのです。

4号の巻頭企画のタイトルは、じつはなかなか決まりませんでした。
「丁寧な暮らしではなくても」。そんな言葉が胸の奥からすっと浮かび上がってきたのは、たぶん私のなかにずっと、「丁寧な暮らし」というフレーズにたいする懐疑があったからだと思います。
でもどうか、誤解しないでくださいね。私は、「一日一日を丁寧に送ること」を否定したいわけじゃありません。ただ、そうした暮らしぶりの中身は一人ひとり違っているはずなのに、「丁寧な暮らし」というラベルを貼ったとたん、のっぺりと無個性に思えてしまう。「そういうのは、ゆとりのある人だけにできることじゃない?」なんて、やっかみも生まれる。それがどうにもいやだったのです。
この企画で取り上げたのは、長野県の小さな集落で暮らす、写真家の砺波周平さん、志を美さん一家の生きざまです。若い働き手として集落に身を置くことは、ときに面倒な人間関係に揉まれることも。愛する家族はそれぞれが「個人」であり、日々小さないさかいもあるけれど、周平さんはそれらを丸ごとひっくるめて「いとおしい」と言います。
それはなぜ? というところは、ぜひ、記事をお読みになってつかんでいただけたらうれしいです。ただひとつ言えるのは、丁寧であろうとなかろうと、私たちの暮らしに必要なのは、自分なりの「納得」ではないでしょうか。いのちを支える「食」さえも、お金を出せば、ひとつも手を動かさずに賄えてしまう時代です。大きなものに巻かれず、自分の手と知恵をはたらかせて、一生懸命に、正直に、素のままに生きていこう。4号には、そんな思いをこめました。
たいへん長くなって、失礼しました! 私たち編集者自身が、かっこうつけず、等身大でみなさんに語りかけてゆく。そんな「地声」を持つ『暮しの手帖』をつくっていけたらと思います。どうかこれからも、「あなたの手帖」をお支えください。

『暮しの手帖』編集長 北川史織

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あたたかなお正月をお迎えください

2019年12月27日

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あたたかなお正月をお迎えください
(別冊 暮しの手帖の傑作レシピ 2020保存版)

編集部は、今日が仕事納め。
料理の試作を繰り返したキッチンを拭き上げ、
冷蔵庫に残った食材や調味料を整理したところです。
パントリーには、産地の異なる大小さまざまな昆布や、
干し椎茸、干しエビなんかも、たくさんありました。
お正月の料理にも欠かせない乾物ですよね。
私はそれを見ながら、
「今年は、本格的な『おせち』とまではいかなくても、
『お雑煮』だけはおいしく作ろう……」なんて、
やっと心の中まで、新年を迎える気持ちが湧いてきました。

『別冊 暮しの手帖の傑作レシピ 2020保存版』には、
「年末年始のご馳走帖」と題して、
気負わず気楽に作れる(けれど、もちろんとびきりおいしい!)とっておきのお正月料理を掲載しました。
たとえば、野﨑洋光さんに教わる、
ダシと素材の風味が生きた「すまし雑煮」。
後藤しおりさんに教わる、深いうま味の「昆布締め四品」。
坂田阿希子さんに教わる、風味豊かな「カニと春菊の和えもの」。
長尾智子さんに教わる、「柿と黒豆のデザート」。

この1年、頑張った自分と家族をねぎらい、
そして新たな挑戦の励ましとなるようなおいしい料理を、
この本で作っていただけたなら、とてもうれしいです。(担当:長谷川)

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ホームパーティーにうれしいレシピも載っています

2019年12月20日

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ホームパーティーにうれしいレシピも載っています
(別冊 暮しの手帖の傑作レシピ 2020保存版)

今週も忙しい平日を乗り越えた! という皆さま、
あるいは、まだまだお仕事中! という皆さま、
どちらも本当におつかれさまです。
クリスマス目前の週末ですね。
気のおけない仲間を招いて料理を振る舞ったり、
友人宅での食事会に参加したり、
はたまた家族水入らずで少し華やかに……。
そんなホームパーティーを計画されていらっしゃるなら、
現在発売中の『暮しの手帖の傑作レシピ 2020保存版』で、お料理してみませんか。

特別とじ込み「年末年始のご馳走帖」と
第八章「仲間と集まる日のレシピ」には、
クリスマスやお正月、食卓を華やかにする
(もちろん、とっても作りやすくておいしい!)
レシピを集めてご紹介しています。

例えば、オーブンいらずで作れる「和風ロースビーフ」。
ボールひとつで作る「ヴィクトリアサンドイッチケーキ」。
前日に作り置いて、当日は持ち運ぶこともできる
「ロ―ストポーク」や「中華ちまき」。
手でつまめる「シガラ・ボレイ」や「フライドポテト」。
小さな人に喜ばれる「バナナのアップサイドダウンケーキ」。
どれも、全品試作している編集部員が、自信を持っておすすめする「傑作レシピ」です。
もちろん、毎日の台所で役立てていただける、ふだんのおかずやスピード料理も満載です。
おいしい料理で、楽しいひとときになりますように。(担当:長谷川)

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・3号にて誤りがございました。

2019年12月19日

「買物案内」107頁で、「コクヨ ブックエンドBS-33N」のメーカー名を「コクヨS&T株式会社」と掲載いたしましたが、正しくは「コクヨ株式会社」です。読者の皆様、ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。


暮しの手帖社 今日の編集部