お腹だけでなく、心まで満たされる味わい

2018年03月24日

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お腹だけでなく、心まで満たされる味わい
(93号「しみじみおいしい和のお弁当」)
「凛として美しい、和のお弁当をつくる人がいる」
そんな噂を聞きつけ、おいしいものに目がない副編集長が、撮影のお昼休憩にスタッフみんなで食べるお弁当を依頼したことが、料理人の後藤しおりさんとの出会いでした。
多いときは、一日に100個以上のお弁当をつくるという後藤さん。
それなのに、そのお弁当をひとたび口にすると、まるでお母さんが自分のためにつくってくれたかのような、なんともほっとする味わいが、心に深く残りました。
特に、しっとり柔らかな玉子焼き、そして、野菜の甘味を含んだおから炊きのおいしかったこと……!
後日、その感動をご本人に伝えると、後藤さんはこの2つのおかずをお弁当の「軸」だと考えていらっしゃること、そして、そういったおかずをていねいにつくることが、特別なおいしさにつながるのだと教えてくださいました。
誌面では、そんな玉子焼きやおから炊きを詰めた「きほんのお弁当」のほか、さっとゆでた青菜をたっぷり混ぜ込んだ「菜飯弁当」、滋味深いおいしさが詰まった「おにぎり弁当」、そして見た目も美しい「行楽弁当」など、4つのお弁当のレシピをご紹介しています。
食べ終えると、お腹だけでなく、心までもが満たされる。
そんな後藤しおりさんの和のお弁当を、ぜひつくってみていただけたらと思います。(担当:井田)

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暮しの手帖社 今日の編集部