松重豊さんの10曲、必読です

2020年10月06日

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松重豊さんの10曲、必読です
(8号「わたしの大好きな音楽 オールタイムベスト10」)

いろいろな分野でご活躍の方に、「あなたの大好きな音楽を10曲教えてください」と投げかけ、
それぞれの曲に抱く思いを語っていただくこの連載。
これまで、フジコ・ヘミングさん、群ようこさん、加藤一二三さん、佐野史郎さん、平原綾香さん、藤井隆さんなどなど、バラエティに富んだ方々が誌面を飾ってくださいました。

15回目を迎える8号では、無類の音楽好きとして一部では有名な(?)、俳優の松重豊さんが登場します。「わたしの好きな今の10曲」と題して、
「僕らの頃より遥かに進歩している」という若手ミュージシャンの曲を、思い入れたっぷりに紹介してくださっています。実は、松重さんに取材依頼を差し上げたのは8号よりも数号前のこと。
そのときは「とてもじゃないけど好きな曲を10曲には絞れない」とお断りされてしまい、残念に感じると同時に、「よっぽど音楽がお好きなんだな」という感慨を抱きました。そこから数カ月経ち、新型コロナウイルスが猛威をふるい始めた頃、再びご連絡をいただき、
「時間ができたので音楽にじっくり向き合いたい」と、お受けくださることに。
この連載では取材をもとにこちらで原稿を起こすことがほとんどなのですが、松重さんは自らの筆で10曲の推薦文を寄せてくださいました。自身のことを「57歳の変態」と揶揄しつつ、「くう」「はあ〜」と感嘆詞まじりに語られる音楽への思いを読むうち、私はなぜか遠い昔の、青春時代の胸のときめきを思い出していました(笑)。

挙げられた10曲を聴くうちに、ますます胸が高鳴り……。
いくつになっても、音楽は心を揺さぶるものだと、改めて感じることができました。
音楽が持つ力は、計り知れないほど大きい。家にこもりがちな日々だからこそ、そんなことを思います。
松重さんの音楽への情熱、今を生きるミュージシャンの10曲に触れて、ときめきを覚えてくださればうれしいです。(担当:田島)


暮しの手帖社 今日の編集部