同じ地球に暮らす仲間として

2022年04月04日

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同じ地球に暮らす仲間として
(17号「アマゾン先生の夢」)

「アマゾン先住民の生活道具を、物々交換で2万点も集めた方が、山形にいらっしゃるんですって」
そう聞いたわたしの頭の中は、
「アマゾン? 山形? 物々交換??」たくさんのハテナと、
「なんだか面白そう! 気になる!!」びっくりマークでいっぱいになりました。

昨秋、それらの道具がATELIER MUJI GINZAで展示されると聞き、足を運んでみることに。
植物の枝や葉で作られたカゴやザル、カラフルな鳥の羽根で作られたアクセサリー、木彫りの楽器やおもちゃなどなど、
プリミティブな力強さと繊細な美しさ、ほっとする懐かしさがあり、じっくりと見入ってしまいました。
「これらの道具を2万点も集めるなんて、一体どんな方なんだろう」
早速、持ち主の山口吉彦さんに取材を申し込みました。

山口さんは山形県鶴岡市在住の80歳。
ご自宅で保管している道具を見せていただきながら、これまでの人生について伺いました。
特に、アマゾンで過ごした日々を話す時は、臨場感たっぷりで、目が輝きます。
飾らないお人柄は子どもたちにも人気で、いつの間にか「アマゾン先生」と呼ばれるようになったのだそうです。

なぜ山口さんは、これらの道具を集めるようになったのか。
そして、アマゾン先住民と過ごすことで得た気づきとは。
「人はみな対等であり、地球に暮らす仲間」と語る山口さんのお話は、
海の向こうで戦争が始まってしまった今、胸に響きます。
みなさんもアマゾン先生のお話に、ぜひ耳を傾けてみてください。(担当:平田)


暮しの手帖社 今日の編集部