あなたはだあれ?

2018年12月03日

たのかんさあDSC_0084

あなたはだあれ?
(97号「『たのかんさあ』がいる野辺の道」)

鹿児島の田んぼのあぜ道にちょこんと佇む石像があります。
お地蔵様ではありませんよ。
右手にしゃもじ、左手にはご飯山盛りのお椀をお持ちです。
みなさん、ご存知でしょうか?

この方は、「たのかんさあ(田の神様)」。
読んで字のごとく、田んぼを守り、豊穣をもたらす神様なのです。

そんな「たのかんさあ」に魅入られ、
なんども鹿児島に足を運んでいる編集者の山口あゆみさんに、
はじめて写真を見せていただいたときには、懐かしい気持ちが溢れてきました。
どこかでお目にかかったような気がする……。
そうだ! 子どものころ、鹿児島へ家族旅行をしたときに見た!

江戸時代に、薩摩藩の村々で生まれた「たのかんさあ」ですが、
今ではずいぶん失われてしまったそうです。
それでも、旧薩摩藩の領内の各地に今も2000体以上の「たのかんさあ」がいらっしゃるそう。

先日、大河ドラマ『西郷どん』を観ていましたら、
田仕事シーンでちらっと映ったのです「たのかんさあ」が! 
どのくらいの方があの石像を「たのおかんさあ」だと気が付いていらっしゃるのだろう? 
薩摩の方にとっては、もうひとりの村人のようなでもあり、
心の拠り所でもある存在の「たのかんさあ」。
その誕生の歴史と、薩摩の人々とのユニークな風習をどうぞご覧下さい。
(担当:村上)

たのかんさあDSC_0089


暮しの手帖社 今日の編集部