軽やかで心地よいシャツを縫ってみませんか

2019年06月04日

カレンDSC_0059

軽やかで心地よいシャツを縫ってみませんか
(100号「直線裁ちでつくるカレンシャツ」)

数年前、とあるギャラリーで行われている洋服の展示を訪れた際に、美しい赤や藍のシャツが目にとまりました。首元がVネックにあいた、シンプルな形のそのシャツを着てみると、からだにそっとなじみ、なんとも言えない軽やかな着心地です。
「タイのカレン族の伝統的なシャツからヒントを得た
『カレンシャツ』という服ですよ」
そう笑顔で教えてくださったのは、このシャツの作り手であり、岡山を拠点に活動している「えみおわす」の阿部直樹さんでした。なんでもこのシャツは、直線裁ちした長方形の2枚の布を縫いあわせるだけで、できるとのこと。それならば、ふだん洋服をつくらない人でも、気軽にチャレンジできそうです。
「えみおわす」は、直樹さんと奥さまの順子さんのお二人で営んでいらっしゃいます。洋服のデザインから縫製までを担っている順子さんは、時折、カレンシャツのワークショップも行っていると伺い、ぜひ、この心地よいシャツの作り方を誌面でもお伝えしたい! と思い、念願叶ったのがこのたびの企画です。
今回は、見た目にも美しく、丈夫に仕上がる、タイの伝統的な「魚のステッチ」の刺し方も教えていただきました。もちろん、すべてミシンで縫ってもよいのですが、このステッチで前身頃や脇を縫うと、アクセントになってとてもすてきです。
ぜひぜひお試しください!(担当:井田)

カレンシャツ_MG_1904

写真(撮影:安川結子)は、直樹さんと順子さんの息子さんの壮汰くん。まだまだ肌寒い3月下旬にも関わらず、子ども用のカレンシャツを着て、岡山の野原を元気よく走り回りながら、撮影に協力してくれました。


暮しの手帖社 今日の編集部