注目のあの方も寄稿しています

2021年07月29日

注目のあの方も寄稿しています
(13号「随筆」)

毎号、各界でご活躍の方々の寄稿で編む、連載「随筆」。
13号は、作家のくどうれいんさん、ミュージシャンの曽我部恵一さん、
作家でクリエーターのいとうせいこうさん、
アーティストの鈴木康広さん、文筆家の樋口直美さん、
評論家の津野海太郎さんという顔ぶれです。

くどうれいんさんといえば、先日発表された第165回芥川賞で、
自身初の小説『氷柱の声』が候補作となり、
お名前を目にした方も多いのではないでしょうか。

岩手県盛岡市ご出身の28歳で、俳句、短歌、エッセイ、小説、絵本など、
幅広い表現手段で活躍されています。

候補作は、ご自身の体験と、震災を経験した同世代のご友人、
知人7名へのインタビューを基にしたという作品。
作中で語られる、誰かと共有することの難しい、
それぞれの微妙な思いや人生の断片を読むほどに、
現実にはこのような「声」が無数に存在しているのだ、と気づかされます。

本誌に寄せてくださった随筆のタイトルは「んめとこだげ、け」。
農家である祖父母の小気味よい語り、裏の畑の腐敗の記憶から、
生きることへの深い洞察へと読む人をいざないます。

ぜひ、手に取ってお読みになってみてください。(担当:佐々木)


暮しの手帖社 今日の編集部