「食」を暮らしの中心に

2021年09月29日

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「食」を暮らしの中心に
(14号「つくる楽しみ、食べる幸せ 山中阿美子さんと康廣さんの住まい」)

本誌で「あれやこれや、道具の話」を連載する
生活用具バイヤーの日野明子さんとお話をしていた時のこと。
ふとした流れで、「AMI」というカトラリーシリーズのデザインを手がける
山中阿美子さんの話題になりました。
「とても魅力的な方で、お住まいもすてきなんですよ」という日野さんの言葉に興味を持
ち、
阿美子さんと夫で建築家の康廣さんのもとを訪ねました。

住まいについてさまざまなお話をうかがう中で私たちが注目したのは、
キッチンと、ダイニングテーブルのある「ファミリールーム」の関係でした。
詳しく尋ねてみると、38年前にこの家を設計する際、
お二人は「食を暮らしの中心にしたい」と考えたのだそうです。
その思いを反映したこの食空間には、
できるだけ自然に家族を巻き込んで料理や片付けができるように、
食事やくつろぎの時間を心地よく過ごせるように、
さまざまな工夫が施されています。

どのように暮らしたいか、何を大切にしたいかを考えることは
日々を快適に豊かな気持ちで過ごすヒントになるのだなあと実感した取材でした。
ぜひ、誌面でご覧になってください。(担当:田村)


暮しの手帖社 今日の編集部