軽やかで、華やかなお寿司を気軽に

2022年02月01日

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軽やかで、華やかなお寿司を気軽に
(16号「3種の寿司飯で 春色ちらし寿司」)

故郷がますます遠のいたいま、
みなさんにも懐かしく思い出される、なじみの料理があるのではないでしょうか。
私にとってそれは、漬けにした鯛やマグロ、カンパチの刺身で作る握り寿司。
握り寿司はむずかしいけれど、ちらし寿司なら気楽に作れて、
みんなで分け合う時間も楽しそうです。

そんな思いから、自身もお寿司が好きで
ふだんから折々に作ると話す料理家のワタナベマキさんに、
「柑橘」「梅干し」「酢」を使った3種類の寿司飯で、
彩りもゆたかなちらし寿司を教わりました。
早春の食材をちりばめた、軽やかな味わいの4品。加えて、
はんぺんのうま味をいかしたシンプルなお吸いものもご紹介しています。

少し目新しいのは、さわやかな香味ではっとするおいしさの
柚子やレモンの果汁を使ったお寿司と、梅干しを使った手頃なお寿司。
米酢を使った「蒸し鯛と絹さやのちらし寿司」も、
砂糖は控えめの寿司酢によって、
鯛の酒蒸しや錦糸玉子といった具の繊細な味わいが活き
しみじみおいしく仕上がっています。

ふだんの食卓に、ひな祭りに、おもてなしにも。
ぜひ気軽に作ってお楽しみください。(担当:佐々木)


暮しの手帖社 今日の編集部