「かわいい」や「かわいそう」を超えて

2022年05月31日

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「かわいい」や「かわいそう」を超えて
(18号「動物のいのちを考える」)

編集部でリモート会議をしていると、
時に、愛らしい珍入者がやってくることがあります。
部員たちの飼っているペットです。
類は友(部員?)を呼ぶのか、小誌編集部は猫派が優勢なよう。
保護猫をもらい受けたり、野良猫を自ら保護したりして飼っている人が多く、
ペットショップでは見かけない、いわゆる「雑種」の猫たちが、
「こんにちは」とばかりにパソコンの画面を覗いてきます。

欧米では、犬猫の生体販売(ペットショップで動物を陳列して販売すること)の
禁止が進んでいるといいます。
生体販売は、なぜ禁止されるのでしょうか。
日本もじきにそうなるのでしょうか。
そのほうがいいのでしょうか。

この企画は、そんな素朴な疑問からスタートしました。

動物たちが置かれる環境の向上に取り組む
公益社団法人 日本動物福祉協会をはじめ、
行政施設として保護動物の譲渡や処分にあたる動物愛護センター、
生体販売をやめたペットショップ、
野良猫のTNR活動(地域猫活動)に取り組む団体に話を伺いました。

立場は違えども、
「動物が人間社会でどう扱われるべきか」について真剣に考え、
各々の信念に基づいて行動する方たちへの取材をすすめるうちに、
私は、「当初考えていたよりも、動物をめぐる問題は根深いぞ」
と思うようになりました。

みなさんは、この方々のお話に、どんなことを思われるでしょうか。
ぜひ、ご感想をお寄せいただけたらと思います。(担当:島崎)


暮しの手帖社 今日の編集部