桜の季節の食卓に

2023年03月27日

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桜の季節の食卓に
(23号「春を味わう和のおかず」)

スーパーの店頭に、続々と春の味覚が並び始めましたね。
季節の移り変わりを感じると、なんとなくワクワクしてきます。

今号では、竹の子、ふきのとう、春キャベツ、アスパラ、新玉ねぎ、アサリ、鯛という、まさに今が旬の食材をおいしく味わうためのひと技を、日本料理店「てのしま」の林亮平さんに教えていただきました。
中でも、竹の子とふきのとうは、アクや苦味を抜くための下ごしらえの手順からご紹介。“林さん流”の下ごしらえをしておくと、いろいろな料理にパッと使えて、とても重宝します。ゆでた竹の子の日持ちは3~4日程度ですが、ご紹介する「竹の子ご飯」や「肉巻き竹の子天ぷら」を作ったり、バターでサッと焼いて食べたりすると、まとめて下ごしらえしてもあっという間になくなりますよ。
また、ふきのとうは下ごしらえした後に冷凍保存することも可能。旬の味を長く楽しむことができておすすめです。

恥ずかしながら、私は今回初めて生の竹の子を料理しました。
今までは「面倒そう」という理由で、つい水煮に手が伸びてしまって……。でも、林さんに教わった方法で下ごしらえをしてみると、時間はかかるものの難しい手順はありませんでした。何より、生の竹の子から作った料理は歯触りや香りが水煮とは段違いで、ほんとうにおいしい。私と同じように足踏みしている方にこそ、ぜひ試していただけたらうれしいです。

そのほか、「春キャベツとアサリのさっと煮」「ふろふき新玉ねぎ」「アスパラの玉子ごま酢」「鯛の潮汁」など、いずれも素材の味を堪能できるシンプルな料理ばかりです。食卓にも“春”を並べてみませんか。(担当:田村)


暮しの手帖社 今日の編集部