食べて体をととのえる
(25号「夏の養生ごはんの知恵」)
夏、真っ盛り。今年は梅雨明け前から猛暑日が続いていましたから、すでにぐったり……という方も多いのではないでしょうか。
暑い日が続くと、食欲が出ない、疲れが取れない、冷房で体が冷えるなど、さまざまな不調が起こりやすくなります。そんな不調を、日々の食事で少しでもやわらげ、体をととのえることができたらと思い、この記事をつくりました。
ご指導いただいたのは、昔ながらの食養生の知恵と薬膳の知識を料理教室などで教えている、料理家の山田奈美さん。
山田さんがふだんの暮らしで実践していることは、どれも気軽にできることばかりです。
例えば、「旬の野菜を食べる」「野菜をすりおろして消化をよくする」など。
そうしたコツも取り入れながら、炒めものから蒸し料理、煮ものまで、不調ごとにおすすめの食材を使った料理を紹介しています。
“夏暑く、冬寒い”盆地育ちで、比較的暑さに強いつもりの私も、ここ数日体がどんより重く、頭がぼーっとしていたため、誌面の中から「なすとズッキーニのマリネ」を作りました。酢には食欲増進効果があり、なすとズッキーニは体の熱を取る食材。すっきり味のマリネはどんな献立にも合いますし、体がシャキッとしますよ。
不調の種類からおすすめの料理を探してもよし、パラパラめくって気になる料理を試してもよし。この夏の食事づくりに、ぜひお役立てください。(担当:田村)