ゴミ捨てを制すれば、暮らしが快適に

2023年11月29日

ゴミ捨てを制すれば、暮らしが快適に
(27号「暮らしを変える、ゴミの捨て方」)

ゴミを分別していると、判断に迷うことはありませんか。
「プラスチックのシールは、はがしたほうがいいの?」「食用油のびんは?」「びんの内蓋は取る?」……そんな小さな「もやもや」を一掃したいと思い、この企画を考えました。

私たちがゴミを出したその先のことは、よく知らないことが多いものです。たとえば、リサイクルされるびんや缶、プラスチック類などは、「きれいなもの」であることが条件となっていますが、それはどの程度きれいで、どれほど分別されていないといけないのでしょうか。
取材を進めると、大抵のものは「人の手」によって分別作業が行われていることがわかりました。汚れのついた適さないものなどを手作業で除去することで、リサイクル率は高まり、質のいい資源となるのです。そうと知ると、家庭での分別がいかに大切かがよくわかります。

また、良かれと思ってしていることが、逆効果なこともあります。たとえば、PETボトルやプラスチック製容器包装は、どうしてもかさばって家の中でも場所を取るのが、悩みのたねです。そこで、これらを細かく切って袋に入れるという方もいるようですが、これはNG。切り口で袋が破れたり、リサイクル工程の途中でうまくまとまらなかったり、識別マークがわからなくなったり……と困ることがあるそうです。

そのほかにも、紐を使わない段ボールのまとめ方や、生ゴミなどの可燃ゴミを出すときのマナーなど、知っておくとためになるコツなども紹介しています。

日本のゴミ問題はとても複雑で、調べれば調べるほど規模は大きく奥は深く、この企画も一体どうやってまとめようか……と頭を抱えました。でも、まずは自分ができる身近なところからと考え直し、家庭ゴミにしぼってまとめました。
かつての私のような、ゴミの捨て方に関心のない方にこそ、ぜひ読んでいただきたい記事です。暮らしがぐんと快適になりますよ。(担当:小林)


暮しの手帖社 今日の編集部