日々の食卓から生まれたヒント
(22号「教えてください、献立のひと工夫」)
みなさんは、いつもどんなふうに献立を決めていらっしゃいますか?
朝ごはんを食べながら、家路を急ぎながら、どんな時でも頭の片隅には「今日の献立はどうしよう」という悩みが渦巻いている。そんな方も多いのではないでしょうか。
私も毎日の献立を考えるのが悩みです。これまでに何度か献立の本を購入し、そこに書かれているルールを実践しようと試みたことがあるのですが、なんだかうまくいかず、長続きしませんでした。日々の暮らしも冷蔵庫の中身もさまざまな中で、必要なのは「こうすべき」というルールではなかったのかもしれません。
この企画では、有元葉子さん、冷水希三子さん、本田明子さんという3人の料理家の方に、ルールではなく、それぞれの食卓から生まれた工夫を教えていただきました。
「クタクタで帰ってきた日でも、温かく、ほっとする味わいのものが食べられるように、冷凍庫にごはんのベースを入れておく」「慌ただしい平日は、2品の献立に」「煮ものさえ作っておけば、あとは肉や魚を焼くだけで充分」などの発想から生まれた献立は、とても作りやすいのに、満足感のあるものばかり。
自分の中に引き出しが増えたことで、以前よりもやわらかな気持ちで献立を考えられるようになったような気がします。「今日はあの方法でいこうかな」というように、みなさまにも日々の暮らしにまず一つでも取り入れてみてください。(担当:井田)