1. ホーム
  2. > Blog手帖通信

奥が深い味噌の世界へ

2022年01月26日

c5_016_02_temaemiso

奥が深い味噌の世界へ
(16号「『手前味噌』は楽しい」)

「これ、よかったらどうぞ」
2年ほど前、写真家の尾嶝太(おさこ・ふとし)さんから手渡されたのは、
半紙で包まれた、小さな保存容器でした。
半紙には、「osako. organic miso」という消しゴムハンコの文字。
中身は文字通り、尾嶝さんが前の年に仕込んだという、
こっくりした色合いの味噌でした。

家に持ち帰り、さっそく味噌汁に使ってみると——。
これが、驚くほどおいしいのです。
同じく味噌を手渡されたほかの編集部員も、
惜しみながら少しずつ大事に使っているとのこと。

すっかり「オサコミソ」のファンになってしまった私たちは、
尾嶝さんがどんなふうに味噌を仕込んでいるのか知りたくなり、
下田市にある小さな工房を訪ねました。

このとき仕込んだ味噌の量は、なんと50kg!
その量に圧倒されつつも、作業を見守っていると、
大豆と麹、塩の割合や、それぞれの工程に、
職人気質で勉強熱心な尾嶝さんならではのこだわりや、
家庭で味噌を作る時にも生かせるポイントがたくさんあることに、気がつきました。
そして、尾嶝さんに話を聞けば聞くほど、味噌は奥が深いなぁと、実感。

1月から2月は、味噌作りに絶好の季節。
記事には、家庭向けの材料の分量も記していますから、
今年は、「手前味噌」を仕込んでみませんか。(担当:井田)

暮らしもひとつのアートになる

2022年01月25日

c5_016_01_top

暮らしもひとつのアートになる
――編集長より、最新号発売のご挨拶

このところ、6時くらいに目覚めると東の空が明るく、気持ちまで晴れやかになります。寒さ厳しい日々ですが、確実に、季節は春に向かっているんですね。いかがお過ごしでしょうか。
今号の表紙を目にされたら、懐かしいような、切ないような気持ちで、胸がきゅっとなるかもしれません。絵本作家の酒井駒子さんによる、「いちご」。幼い子が、家族で食べようと洗って置いてあったいちごを、無心に食べています。自分も、わが子も、こんな時期があったのだなあ。いや、もしかしたら、いまちょうどこんな情景が身近な方もいらっしゃるかもしれませんね。
編集部員のなかにも働く親は多く、感染拡大によって、休園となる保育園も増えていると聞きます。先の見えない日々が続くと、心身がじわっと疲れてくるものですが、毎日のおだやかな暮らしが、私たちを支える「確かなもの」であってほしい。今号は、そんな思いを込めて編みました。

巻頭の記事は、写真家の茂木綾子さんの歩みを紹介する、「結んで、開いて、旅をする」。思えば、この記事の取材で淡路島を訪ねたのは、昨年の9月半ばのことでした。
神戸の舞子駅で電車を降りて高速バスに乗り換え、少し走ると、透明感のある海がひろがる景色が続きます。ああ、きれいだなあ。茂木さんは13年前、スイスから家族4人で淡路島に移住し、廃校を改装して「ノマド村」を開きました。ノマド、すなわち「遊牧民」に自身をなぞらえる茂木さんは、ここを地域の人びととアートを分かち合う場にしようと考えたのです。
ところで、コロナ禍となってから、「芸術は不要不急か」という議論があり、私たちはこれまでになく、アートが自分の人生にもたらす力について考えることとなりました。自分のことを振り返れば、自宅に一人こもって仕事をしていた時期、手もとにある絵や写真集を観ることで、心を遠くへ飛ばすことができました。気持ちがざわざわと落ち着かないときは、バッハの『無伴奏チェロ組曲』をずっとかけていたことも思い出します。11号の取材で、南桂子さんの銅版画をたっぷり観られたときのうれしさといったら。アートはけっして不要不急ではなく、やっぱり必要なんだと実感したと言えばいいでしょうか。
今回の記事を編むにあたり、私が茂木さんの話に耳を傾けながら考えたのは、「アートが地域にもたらすものって何だろう」ということでした。いっとき、バブルの頃までは、日本各地に立派な美術館などの「箱物」がつくられましたが、そこに「魂」がないと、つまり、いまを見つめてアートを生み出す人、よりよいかたちで提示できる人がいないと、それはただの「箱」になってしまいます。
茂木さんと夫のヴェルナーさんが築いた「ノマド村」は、立派な「箱物」ではなく、周囲の人たちと土壁を塗るなどしてつくり、手の跡や体温を感じさせる「居場所」でした。ここで暮らしながら、アートを分かち合うって、どういうことなのか。その答えは、「結んで、開いて、旅をする」というタイトルに込めましたので、ぜひ、お読みください。

そのほか今号は、「『手前味噌』は楽しい」「ハーブの香る暮らし」「アイロンがけのおさらい」「こてらみやさんのDIY」など、暮らしのなかで手を動かす楽しみをたくさん提案しています。
ともすれば、暮らしは繰り返すうちに、マンネリ化して澱んでしまったりするものですが、そこに新たな風を吹き込み、まっさらな目で見つめて、自分の手を動かして楽しんでみる。それができたなら、暮らしもひとつのアートになるのではないかと思うのです。
みなさまの大切な暮らしのなかで、この一冊が少しでも心を潤し、お役に立つものでありますように。どうかお身体を大切にお過ごしください。

『暮しの手帖』編集長 北川史織

昔話研究の第一人者、小澤俊夫 著『昔話の扉をひらこう』いよいよ発売!

2022年01月19日

mukashibanashi220119_1_

この本は、昔話の研究を70年以上続けられる小澤俊夫さんが、
「不安なことの多い今だからこそ、毎日の暮らしのなかで、生の声でお話をしあう時間を大切にしてほしい」と願い、昔話に秘められる大切なことを初めての方にもわかりやすく紡いだ一冊です。
わたしたちの祖先が何世代にもわたって語りついできた昔話は、名もない庶民みんなで作ってきた、かけがえのない伝承文化財です。つましい暮らしのなかわたしたちの民族がどんなことを思い、生きてきたのか、お話の形でしみこんでいて、語りかけてくれるのです。

mukashibanashi220119_2

今回の本を作るにあたって、たくさんの時間を小澤さんと話し合いました。手にとってくださった方に、すぐにお話に親しんでもらえるよう、「小さなお話集」も収録しています。
打ち合わせの時に小澤さんが、「このお話、おもしろいんだよ」と、小さな昔話を語ってくださることもあったのですが、そのあたたかい声と素朴で味わい深いお話は、忙しさでバタバタしていたわたしの心をすーっと癒して、やわらかい気持ちにしてくれました。昔話の不思議な力を感じた体験でした。

91歳の小澤俊夫さんが、これまでどんなふうに歩まれてきたか、そこで見つけたメッセージも編んでいます。2人の息子さんとの鼎談(長男 小澤淳さん、次男 小沢健二さん)も収録。
大切なことをぎゅっと詰めて、森ときつねの表紙カバーで包みました。装画は秋山花さん、ブックデザインはレスパースの若山嘉代子さんです。
どうぞ、お手にとってご覧いただけるとうれしいです。(担当:佐藤)

◎詳しくは暮しの手帖社オンラインストアをご覧ください。
◎小澤俊夫さんのあたたかい声は、ラジオ「昔話へのご招待」(FM FUKUOKA)で聴くことができます。

まあるい空間と、そのつくり手の物語です

2021年12月09日

c5_015_10_taataa

まあるい空間と、そのつくり手の物語です
(15号「たあたあとした人 秋野等さんのモノ語り」)

こんにちは、編集長の北川です。
本誌の連載「すてきなあなたに」の執筆者のひとり、伏見操さんから、「記事にできないかな、と思う方がいる」とお話があったのは、4月くらいだったでしょうか。
伏見さんいわく、京都の街中にある徳正寺というお寺の庭に、木の上にのっかったようなお茶室があり、入れていただいたら、いつまでもいたくなるくらい居心地がいい。このお寺の前住職、秋野等さんがおひとりでコツコツとつくり上げたそうなのだけれど、この方を取材してみてはどうだろう……。

じつは私は、このお茶室「矩庵(くあん)」のことは、以前からなんとなく知っていました。建築史家の藤森照信さんが設計したお茶室として、建築が好きな人のあいだでは知られた存在だったのです。
けれども、『暮しの手帖』は「建築好き」の人だけが読む雑誌ではありませんし、いったいどんな切り口で記事にできるかな。そう考えながら徳正寺をお訪ねすると、「まずはお茶でも」と、夫人の章子さんが矩庵で煎茶を淹れてくださいました。
矩庵は、壁も床も同じ漆喰で仕上げられていて、低い椅子に腰を下ろすと、まあるい空間に包まれているよう。ステンドグラス風の大きな窓を壁に引き込むと、風がすーっと入ってくる。小さなお茶碗で一煎、二煎とお茶をいただくうちに、寝不足のアタマもしゃきっとして、心がすっと落ち着くのがわかりました。
そのあとでお話しした秋野さんは、なんだか矩庵そのものといった、「まあるい」感じの人。ゆっくりと優しい声で語られる、矩庵をつくり上げるまでの物語のなかでは、藤森照信さん、赤瀬川原平さん、南伸坊さんなどの友人たちが、いきいきと目を輝かせて、おおいに「遊んで」いました。

私の杞憂はどこへやら、記事は、秋野さんの純粋な生き方と、いろんな人びととの愉快な交流を物語る、なんとも温かなものに仕上がりました。「たあたあ」ってどんな意味あいなのかは、ぜひ、記事をお読みになって感じ取ってくださいね。(担当:北川)

とっておきのひと品に挑戦!

2021年12月08日

c5_015_09_nikomi

とっておきのひと品に挑戦!
(15号「わたしの煮込み、このひと品」)

気がつけば、クリスマスやお正月など、年末年始のイベントが近づいてきました。
テレビや雑誌でも、普段よりも少し手の込んだレシピを目にします。

数あるごちそうのなかでも、冬本番に向かうこの時季は、煮込み料理を作りたいなと思う人も多いのではないでしょうか。
今回は、料理家や料理人の方たちから、冬になると必ず作るという、お気に入りの煮込み料理を教えてもらいました。

「分とく山」総料理長の野﨑洋光さんには、番茶の香りが香ばしい、豚肉の煮込みを教えていただきました。
中華では、人気若手料理家の今井亮さんが初登場! 
牛バラ肉をたっぷり使った「チャイナビーフシチュー」は、白いご飯が進みます。
他にも、日本人が食べやすいように工夫した「豚肉と豆の煮込み、カスレ風」(サルボ恭子さん)、
イタリアの定番料理「鶏もも肉のカッチャトーラ風」(濱崎龍一さん)、
韓国の煮込みからヒントを得た「豆乳スペアリブ煮込み」(冷水希三子さん)と、バリエーション豊かです。

骨つき肉やブロック肉を使うレシピは難しそう……と思われるかもしれませんが、
落ち着いて、ひとつずつ手順を踏めば大丈夫。
私自身、試作を何度も繰り返すうちに「煮込み料理はゆったりとした気持ちで、急がず、焦らず作るのがなんとも心地よい時間だなぁ」と実感しました。

お店では味わえない、この冬とっておきの煮込み料理をぜひ作ってみてください。(担当:山崎)

雪の博士の物語

2021年12月07日

c5_015_08_nakaya

雪の博士の物語
(15号「雪の博士 中谷宇吉郎さんの家族アルバム」)

「雪は天から送られた手紙」との言葉を残した、中谷宇吉郎(なかや・うきちろう)さん(1900~1962)は、雪の結晶の美しさに魅せられ、世界で初めて人工的に雪の結晶を作ることに成功した加賀市片山津温泉出身の物理学者です。
科学で人々の幸せに役立ちたいと願い、雪や氷の研究に人生を捧げました。

わたしは2年前、写真家の石塚元太良(いしづか・げんたろう)さんから中谷宇吉郎さんの家族のアルバムがすばらしいと聞き、宇吉郎さんの愛用品や研究にまつわる品々を撮影した写真を見せていただく機会がありました。
帽子やメガネ、雪の結晶を写したプレートなど、その一つ一つに物語と愛情を感じ、ご家庭ではどのようなお父さんだったのだろう? と、思いを馳せたことがこの企画のはじまりです。

次女で「霧のアーティスト」である中谷芙二子さんは、何冊にも及ぶご家族のアルバムを大切に保管されていました。
見せていただくと、年月を経た白黒の写真には笑顔があふれ、あたたかい時間が流れていました。
戦前、戦後の激動の時代を過ごした、ご家族の歴史がぎゅっと詰まっているアルバムです。
拝見してしばらくは胸がいっぱいで、言葉にできない気持ちになりました。

三女でニューヨークに在住のピアニストの中谷三代子さんは、リモート取材で宇吉郎さんとの楽しい思い出をたくさん語ってくださり、最後にこう仰いました。
「父の奥には、いつも親切な心がありました。
自分の子どもたちにさえ、親切だったように思います」

どんな状況にあっても、親切な心や、思いやりの気持ちを大切にされていた宇吉郎さんの姿に、本当の優しさ、本当の強さを教えていただいたように思います。
石塚元太良さんのすてきな写真、ご家族のアルバム写真とともに、雪の博士の素顔の物語を、ゆっくりお読みいただけるとうれしいです。(担当:佐藤)

続くマスク生活を健康に過ごすために

2021年12月06日

c5_015_07_hatokuchi

続くマスク生活を健康に過ごすために
(15号「歯と口の異変に気づいていますか?」)

マスクを外すことのできない生活が始まってから、もうすぐ2年が経ちます。
じつは、マスクの下で「異変」が起きていることにお気づきでしょうか?

マスクを長時間つけていると、口の中が乾燥して、
むし歯や歯周病、口臭のリスクが高まります。
また、人と会話したり笑ったりする機会が減ったことで、
自分では気づかないうちに、口の周りの筋力が衰えている可能性も。

こうした「異変」をそのままにしておくと、
食べ物を噛む力や飲み込む力が徐々に弱くなり、
心身の衰えの初期段階「オーラルフレイル」につながってしまうのです。

この頁では、東京医科歯科大学教授で歯科衛生士の吉田直美さんに、
適切な歯ブラシの選び方や、正しい歯の磨き方、
口周りの筋肉を動かす簡単な体操などを教わりました。

私も、新しい歯ブラシを買って教わった通りに歯を磨いてみましたが、
自己流よりも汚れがきれいに落ちていることを実感できました。
口周りの体操も、短時間で簡単にできるものばかりなので、
ぜひ毎日実践してみてください。

まだもうしばらく続きそうな、マスク生活。
読者の皆さまが健康に過ごすためのヒントとなりますように。(担当:田村)

謎解きのように編む楽しさ

2021年12月03日

c5_015_06_igaya

謎解きのように編む楽しさ
(15号「『猪谷さんの靴下』のその後」)

編集部では、instagramやTwitterを通して、
読者のみなさんのご感想やご意見を知る機会も多いのですが、
毎年、秋から冬に、複数の糸を組み合わせて編まれた
色とりどりの靴下の写真がたびたび投稿されていることに気づきました。

みなさんが編んでくださっていたのは、
2010年に『暮しの手帖』4世紀45号でご紹介した「猪谷さんの靴下」。
日本スキー界の草分けである猪谷六合雄(いがや・くにお)さんが考案したもので、
足にぴったりと合い、しっかりと厚みがあって暖かく、
丈夫に仕上がるのが特長です。

10年以上経った今も編み続けてくださる方々がいて、
再掲載を望む声を多くいただいたことから、
このたび、一部に新たな解説を加えて、再び編み方をご紹介することにしました。

「猪谷さんの靴下」は、一般的な編み物の図表ではなく、
オリジナルの記号や表を用いて編むので、
謎解きのように編み進めていく楽しさがあります。

まだ編んだことがない方も、これまでに何足も仕上げてくださった方も、
今年の冬、「猪谷さんの靴下」を編んでみませんか。(担当:井田)

おいしくて、楽しい時間をご一緒に

2021年12月02日

c5_015_05_otsumami

おいしくて、楽しい時間をご一緒に
(15号「つくっておける 祝い席のおつまみ」)

年末年始は、会食が増える季節ですね。
今は外食を控え、親しい人を家に招いてささやかに乾杯する、
という人も多いでしょう。
が、そんな時、少しプレッシャーになるのがお料理の準備です。

私の場合、家に人をお招きすると、
「次はあれを出して、その次はこれ。ああ、あっちも仕上げなきゃ」
なんて具合に台所に立ちっぱなしになり、
結果、会が終わるとグッタリと疲れているうえ、
「あれ、私、みんなとほとんどおしゃべりできなかったな」
ということもしばしばなのです。

うーむ、これはどうにかならないものか……。

そんな時に思いついたのが、こちらの企画。
事前につくっておいておける、
あるいは、完成の手前まで準備しておける、
おつまみメニューを選りすぐってご紹介しています。

料理家の渡辺麻紀さんが教えてくださったお料理は、
おいしいのはもちろん、見た目にも華やかで、お祝いの席にぴったり。
みんなでテーブルを囲んで、どうぞよい時間をお過ごしください。(担当:島崎)

来年こそは穏やかな年になりますように

2021年12月01日

c5_015_04_calender_01

来年こそは穏やかな年になりますように
(15号特別付録「山口一郎『暮らしのカレンダー』)

現在発売中の『暮しの手帖』15号には、「特別付録」としまして、
画家の山口一郎さんによる「暮らしのカレンダー」をおつけしています。

山口さんといえば、本誌10号から目次の絵を描いてくださっていますが、
このカレンダーでは毎月12ヵ月分、その季節にぴったりのすてきな絵を描き下ろしていただきました。
最後には、2022年をしめくくる可愛らしいページもあり、めくるのが楽しみになるカレンダーです。
どんなインテリアにもなじみそうな、シンプルなデザインで、やや小ぶりなサイズ。
リビングやキッチンなどでご愛用いただけたらと思います。

c5_015_04_calender_02

また、カレンダーが入っているとじ込みの袋には、来年の干支・寅の絵が描かれています。
袋はミシン目があり、本体から切り離してカレンダーを取り出せるようになっていますので、キレイに切り離していただいて、この寅の絵もお正月に飾っていただけたらうれしいです。

本誌は隔月発行で、発売日は奇数月の25日。
「覚えにくい」とおっしゃる方も多いので、このカレンダーには、さりげなく発売日も記しました。
来年もひきつづき『暮しの手帖』をご愛読くださいますよう、
どうぞよろしくお願いいたします。(担当:空地)

c5_015_04_calender_03

今年は自分で作ってみませんか?

2021年11月30日

c5_015_03_cake

今年は自分で作ってみませんか?
(15号「ショートケーキはいかが?」)

スーパーやデパートなどで、クリスマスケーキの予約告知が目につくようになってきましたね。
純白のクリームにいちごをのせたショートケーキは、見るだけでウキウキしてきます。
思いきって、今年は自分で作ってみませんか?
「いやいや、作るのは難しそう……」と思うかもしれません。
私もお菓子作りに自信はありませんが、
いつか自分で作ってみたいな、と思い続けてきました。
そこで今回、ご指導を仰いだのは相原一吉先生。
40年以上お菓子を教えてきた、先生の黄金レシピであるスポンジ生地を、
上手に作る秘訣を教えていただきました。
工程ごとのポイントや、「なぜ、そうするのか」という理由がわかると、
「なるほど!」と楽しくなり、作る度に上達しました。
「売り物のように完璧に仕上げなくてもいいんです。
家で作るお菓子には別のおいしさがあるんですよ」という先生の言葉が胸に響きます。
幼い頃、母と一緒にケーキを作り、
クリームをしぼるのが楽しかったこと、自分で作ったことの達成感で、
とびきりおいしく感じたことなどを思い出し、とても励まされました。
今回は特別に、クリームに水きりヨーグルトを加えた軽やかなショートケーキをご考案いただきました。
まさにお店では買えない味で、手作りするからこそ味わえるおいしさです。
ぜひ、ご家族やご友人と一緒に、ショートケーキ作りを楽しんでみてください。
みなさまにとって、思い出の味になりますように。(担当:平田)

その日の体調にあわせて

2021年11月29日

c5_015_02_chuka

その日の体調にあわせて
(15号「冬の養生中国料理」)

一年の疲れがどっと出やすい時季です。
なんとなく身体が重かったり、体調を崩しがちだという方が
多いのではないでしょうか。
「なんだか風邪をひきそうだぞ」という時に私が最近よく作るのは、
塩味でシンプルな「きくらげとやまいも炒め」や、
甘辛味で食が進む「牛肉とさつまいもの米粉蒸し」です。

レシピを教えてくださったのは、料理研究家の荻野恭子さん。
ご好評いただいた7号の「身体をいたわる 夏の中国料理」に続き、
今回も、「食養生」の知恵が詰まった、
中国の家庭料理を提案してくださいました。

荻野さん曰く、「旬のものには、その季節を健やかに過ごすために
必要な栄養や効能がある」とのこと。
例えば、きくらげは冷えに弱い腎臓の働きを助けたり、
やまいもは、滋養強壮の効果があるのだそうです。

調べてみると、この食材にはこんな効能があったのか! と驚くとともに、
食卓に取り入れるのがだんだんと楽しくなっていきます。

ご紹介するレシピは、身近な食材を使ったものばかりですし、
効能も誌面でご紹介しているので、
その日の体調にあわせて、ぜひお試しください。
食べ終わると、身体の内からポカポカと温まりますよ。(担当:井田)


暮しの手帖社 今日の編集部