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実りの季節ですね。

2019年09月25日

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実りの季節ですね。(2号「秋燃ゆ」)

ようやく涼しくなりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

5世紀2号の巻頭は、
「秋燃ゆ」をお届けします。
98号「春きにけらし」に次いで、秋編です。
今回も選を東直子さんにお願いし、秋の詩歌59作品を集めました。
秋ならではの「色」を意識して選ばれた作品の数々。
秋空、月、草花や木々の移ろいなどの情景が浮かぶ詩歌をお楽しみいただけると思います。
インタビューでは、東さんにたくさんのお話をうががいましたが、ページの都合上、掲載できたのはごく一部。すべてご紹介できないのがとても残念です。webなどで、また別の機会にご紹介できれ
ば…と編集長が申しておりました。
いつのことかわかりませんが、そちらもどうぞお楽しみに。
イラストは、本誌でもおなじみの秋山花さんです。
制作は真夏で、強い陽射しの中、自転車で原画を届けてくださいました。原画を受け取り、大事にだいじに持ち帰り、汗を拭きながら包みを開けると…目の前に美しい秋の色がぱっと広がり、さわやかな秋の風がふっと吹いたような、一足早く秋を感じさせていただきました。
お忙しい方も、少し手を休めてあたたかい飲み物をお供に、秋を感じてみませんか。(担当:空地)

赤い猫が目印です。

2019年09月24日

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赤い猫が目印です。
──編集長より、最新号発売のご挨拶

こんにちは。
7月、どきどきしながら送りだした第5世紀1号が、おかげさまで記録的な売れ行きを示し、ほっと安堵、心から感謝申し上げる編集長であります。
ありがとうございます。
新しい表紙はいかがでしたでしょうか?
1号は今井麗さんの「ポトフ」でしたが、続く2号は、画家・絵本作家のミロコマチコさんの「ベランダにくるキジトラ」です。
そう、第5世紀の表紙は描き手が毎回替わるのです。
今回は白い表紙いっぱいに座る野良猫。なぜか真っ赤です。
ああ、赤い猫といえば、個人的には、昔むかしの『鉄腕アトム』の「赤いネコの巻」を即座に思い出します。しゃなりとした「赤いネコ」が、ヒトの言葉をしゃべるんですよ。
武蔵野の美しき丘陵。緑豊かな森や林が舞台です。次々と山を削り、木々を切り倒す人間の所業に動物たちが反乱を起こす。人間は自然の敵だ。物質文明への警鐘を鳴らすと同時に、滅びゆく緑に哀惜をたっぷりこめて込めて手塚治虫さんが描いた傑作です。ヒゲオヤジが国木田独歩の『武蔵野』を口ずさみながら散歩する冒頭のシーンがいいなあ。もう長いこと読んでないけれど、あれは秋の晴れた日の物語だったように勝手に記憶しています(ちがっていたらゴメンなさい)。
武蔵野にはつくづく秋が似合います。井の頭公園なんかも秋がいちばんいいと思う。落ち葉の季節には歩きたくなる。
赤い猫(がいるとしたら)、その散歩も秋が似合う。そして、こんな猫がさわやかな秋の日、ベランダに来てくれたらよいなあ、とも。
ミロコマチコさんは「(野良猫は)ある時を境に姿を消すことがある。いつもこれが最後かもしれないと思うと、絵を描かずにはいられなかった」と語っていらっしゃいます(「今号の表紙画」より)。それ、よくわかりますね。ぼくは絵ではなく写真を撮ることが多いかな。

……って、すみません。表紙からとりとめのないお話になってしまいました。
2号は、そんなこんなで(どんなこんなだ?)秋が来て嬉しい、その嬉しさをたっぷり詰め込みました。
巻頭の詩歌特集「秋燃ゆ」から、「うちのアイデア丼」「料理家6人の探求レシピ」や、「40歳からの体づくり」等々、お役立ち記事もいっぱいです。
ぜひ本屋さんでお手にとって、表紙の猫、そして中味をお確かめください。
例によって、明日から各担当者がご案内致します。どうぞお楽しみに!

編集長・澤田康彦

白衣の天使は目指さずに

2019年08月16日

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白衣の天使は目指さずに
(1号「親のためにできること」)

ありそうでなかった介護の食事づくりを、料理家の大原千鶴さんにご指導いただきました。
じつは大原さん、8年の介護の末にお義母さまを看取り、しかも同時に年子の男児2人を育てていたという経験の持ち主です。
そんな大原さんに編集長・澤田がじっくりとお話を伺い、実際によく作ったという4品の料理を、大切な気づきとともに教えていただきました。いずれも簡単ですこぶるおいしく、重宝しますよ。

担当としては、この企画を進める間、短期間ですが祖父を介護していた時のことを思い出し、後悔と懐かしい気持ちが次々に押し寄せたことを記しておきます。
学生だった当時、介護食を一日3食作るのに大いに手間取ったこと。認知症で昼も夜もない祖父に付き合って、常に眠かったこと。介護に疲れた父が、つかの間解放されてほっとした顔をしていたこと。
試作中は、こんなに風に、食べるのが楽しみな食事を私も作れたらよかったのになぁ、と残念に思ったり、でもいつか親のために作ればいいのか、と前向きに考えたり。

すべてにおいて段取りのよい大原さんをもってしても、「逃げずに毎日向き合っているだけで本当にすごいことなんですよ」と言わしめる「介護」。
いま渦中にいる方は、どうか完璧なんて目指さず、まずは相手が嬉しそうにしてくれたらよし! としましょう(もちろん、さまざまなご事情で厳密な栄養制限やケアが必要な方もいらっしゃると思います)。

介護を終えた方も、まだまだ先だよという方も、大原さんが無心で家族に向き合い体得した数々の知恵や心持ちを、ぜひ誌面にてご覧になってみてください。
(担当:佐々木)

無類の食いしん坊の本棚には

2019年08月13日

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無類の食いしん坊の本棚には(1号「あの人の本棚より」

誰かの家を訪ねたとき、ついつい、本棚を見てしまいませんか?
「あ、私も何度も読み返した海外小説がある。しかも、背がボロボロだ」
「この方も『天才バカボン』を読むのかあ。うれしいな」
……などなど、本棚を見ると、その人の頭のなか、心のなかを覗いているような、ちょっとドキドキ、後ろめたいような気持ちになるのはなぜでしょう。

今号から始まった新連載「あの人の本棚より」は、各界でご活躍のいろんな人びとを訪ね、本棚のひと隅をパチリと撮り、ワンカットに写った何冊かの愛読書をご紹介する頁です。
第1回目は、料理家のホルトハウス房子先生。取材ではまず、書斎にある二つの本棚を順に拝見しました。
一つめの本棚の開き戸を開けると、森田たまや小沼丹ほか、箱入りの美しい小説本がずらり。一方、二つめには洋書ほか大型本が多く、どうやらこちらは、料理書が中心のようです。
しばらくお話をお伺いし、とても迷ったのですが、今回は二つめの「料理、その他」のほうをご紹介することにしました。
「ハウツーものばかりを読んでいては、料理って自分のものにはならない気がするわ。まず書きぶりがいい、そして匂い立つ、情景が浮かぶ。そんな本が好きですし、自分の血肉になってきたように思います」
先生のすごいところは、『辻留』の辻嘉一さんや、装釘家の佐野繁次郎さんほか伝説的な人物が、本にまつわる思い出話にぽんぽん登場すること。そして、無類の食いしん坊である先生はやはり、人並外れた食いしん坊による本がお好きです。
すぐさま読みたくなる、そしてお腹が空いてくる本が登場します。どうぞ、お楽しみください。(担当:北川)

活版印刷の目次画とプレゼントはがき

2019年08月10日

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活版印刷の目次画とプレゼントはがき
(1号「目次より」)
昨日までは記事紹介が続きましたが、「目次」について書くという当番が私に巡ってきました。「目次」の紹介をするなんて不思議ですよね。でも、今号は目次画の制作とともに5世紀1号記念のプレゼントはがきについてお話とお知らせがあります。
目次画を描いてくださったのは画家の牧野伊三夫さん。「暮らしまわりのモノを生きものらしきものになぞらえてください」という編集部の願いに応えて、「じょうごの顔の熊のような動物」と「フライがえしの熱帯魚」の絵が届きました。原画は墨の濃淡で表現されていてまるで水墨画のよう。それだけで十分に趣きがあるのですが、その絵を樹脂版に加工してもらい、凹凸のあるハンコのような版を作りました。
台所道具のお店が並ぶ合羽橋の近くに活版印刷所を構えるFirst Universal Pressの溪山丈介(たにやま・じょうすけ)さんを訪ね、小型の活版印刷機でこの樹脂版を使った2枚の絵を刷ってもらうことにしました。
牧野さんから指定された色はそれぞれにローズ色と茶系の瓦色。インクの混ぜ具合は難しく、手作業で色合わせの試し刷りをしては印刷機を洗い、もう一段階明るくするなど繰り返し調整をしました。やっと色合いを定めたら、次は刷りの調整です。強め、やや弱めなど絵の線でしっかりと出したい所やかすれを意図したい部分など、それはそれは神経を使う作業でした。
どちらの絵も印刷までの過程を経て、手仕事のぬくもりという息吹をそそがれ、ちょっぴり滑稽な仕草で誌面の上で動きだしそうに見えます。
この感触を読者のみなさまにもお届けできたらと思いたち、ささやかですが目次画を活かした活版はがきを作りました。
抽選で100名の方に5世紀1号の記念としてプレゼントいたします。巻末のアンケートはがきでご応募ください。お待ちしております。
まだまだ記事紹介は続きます。(担当 上野)

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トークショーは大盛況でした

2019年08月09日

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トークショーは大盛況でした
1号「『みらいめがね それでは息がつまるので』刊行記念・トークショー抄録 生きづらさを取り除け」)

去る6月15日に、東京・下北沢の書店B&Bで、連載をまとめた単行本『みらいめがね それでは息がつまるので』の刊行を記念して、著者のおひとり荻上チキさんと、臨床心理士で心理カウンセラーの伊藤絵美さんとのトークショーが行われました。
初対面にもかかわらず、息はぴったり。対談はまるでラジオ番組を聴いているかのように、終始和やかに軽やかに進みました。
「生きづらさを取り除け」のテーマにそって、荻上さんは、連載3回目でうつ病であることを公表すると、周囲が温かく迎えてくれ、自分の心と向き合うようになったこと。ストレスと付き合うための方法を探しているうちに、伊藤さんが書かれた「認知行動療法」や「スキーマ療法」についての本に出会ったこと。そうして伊藤さんの著作をすべて読んでいて、自ら実践してみたことなどを話されました。
伊藤さんは、荻上さんからの問いかけから、会場の私たちにもわかるように「認知行動療法」と「スキーマ療法」について語ってくれました。
対談終了後の本の販売とサイン会では、荻上さんが、伊藤さんの著作を1冊ずつコメント付きで推薦。サイン会でもたくさんの方が並ばれ、荻上さん、伊藤さんに感想を伝えていました。
誌面では、そんなトークショーの一部をお伝えしています。お二人についてもっと詳しく知りたい方はぜひ、『みらいめがね それでは息がつまるので』や伊藤絵美さんの書籍をお手に取ってみてください。(担当:高野)

◎5世紀1号の目次は下記のリンクよりご覧いただけます。
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/honshi/c5_001.html

◎『みらいめがね それでは息がつまるので』
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/books/b_1187.html

子育てしながら料理をする人の悩みに答えます。

2019年08月07日

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子育てしながら料理をする人の悩みに答えます。
(1号「頑張りすぎてしまうお母さんへ」)

小さい子どもがいるのに、夫の帰宅が遅く、毎日毎日、悩みながら食事を作る……。
家事を女性ばかりが担う世の中は変だな、と思いつつ、とにかくお腹を空かせた子どもが待っているから。
もしかしてあなたは、そんな「頑張りすぎてしまうお母さん」ではありませんか?
編集部には現在、7人の働くお母さんがいます。
彼女たちに食事作りの悩みを聞いてみると、
「いつも同じ料理ばかりになってしまう」
「子どもはどうしたら野菜を食べてくれるの?」
「家族にごはん作りを手伝ってほしい」
と切実です。
そんな悩みを、料理家の上田淳子さんに投げかけました。
上田さんは、双子の男の子を育てながら料理をしてきた自身の経験を踏まえ、悩めるお母さんたちにこう呼びかけます。
「ひとりで頑張りすぎないで。手抜きする日があってもいいじゃない。
家族で楽しく食べることを大切に。お母さん自身も笑って食卓を囲んでほしい」
幾多の困難を乗り越えてきた上田さんからのメッセージに、ハッとしました。さらに誌面では、少ないレパートリーでも毎日の食卓に変化をつける方法、子どもが野菜を食べられるようにする工夫、料理が苦手な家族が食事作りを手伝える方法などを具体的なレシピとともにご提案いただきました。
子育てしながら料理をする方が、家族とともに笑顔で食卓を囲めるようになってほしい、という願いを込めて作った企画です。(担当:平田)

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義務だけじゃないのです

2019年08月05日

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義務だけじゃないのです
(1号「わたしが台所に立つ理由」)

 わが編集部の食いしん坊、島崎は、だいたい毎日、お弁当を持参しています。
 と言うと、お弁当箱にいろいろ詰まった絵が浮かぶと思いますが、彼女の場合は、小さな保存容器が4個くらい、それぞれに、メインおかず、サブおかず、ときにはデザートまでがぎゅぎゅっと詰まっています。温めたご飯をお茶碗に盛り、ランチョンマットを広げた上に並べて、「いただきます」。見るたびに、「いったい、いつ作っているんだろう?」と感心してしまいます。
 島崎いわく、「他人がいい加減に作った料理を食べたくないから」。確かに、外でランチをとると、「む、これなら自分で作ったほうが、よほどおいしいぞ」と思う料理がありますよね。
 誤解されないように補足すると、私たちは決してアンチ外食派ではありません。たとえ他人が作ろうと、気持ちをこめて、きちんと作られた料理はありますから。
 今回の企画「わたしが台所に立つ理由」は、そんな島崎が考えました。日々の料理は、大切な家事の一つであり、自分のため、家族のために、義務的にやっている方も多いことでしょう。でも、いまは中食だって充実していますし、そんな時代に、どうして人は毎日台所に立つのかしら? もしかしたら、そこには人それぞれの、いろんな理由があるのでは?
 記事には、3人の方が登場しますが、その「理由」は三者三様でとっても面白く、「なるほど」と思わず深く共感しました。さて、あなたの「台所に立つ理由」は何ですか? (担当:北川)

あなたの家計の心強い味方に。

2019年08月03日

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あなたの家計の心強い味方に。
(1号「わたしの安早旨レシピ」)

“今月はちょっと使いすぎちゃったから食費を節約しなきゃ。”
“晩ごはん作りに時間をかけられないけれど、ちゃんとおいしいものが食べたい??。”
そんな期待にお応えしたくて、今回の料理特集が生まれました。

「ちりも積もれば山となる」の言葉通り、日々の食費は家計の中でも大きな存在。だから少しでも安くできれば、と思うのはたくさんの人に共通する願いです。そして調理時間がかからないものだと、なおありがたい。
もっと欲張って、レシピ一つ一つにとびきりおいしくなるコツが詰まっていること??。
「安くて、早くて、旨い」、それが今回の安早旨レシピなのです。
実力派の料理家・料理人6名(脇雅世さん、川津幸子さん、坂田阿希子さん、山﨑美香さん、大庭英子さん、ウー・ウェンさん)による、とっておきの12品をぜひ、作ってみてください。

なお、頁に表示している材料費(例 イカトマト 379円、鶏むね肉のしそ巻き焼き 183円など)は、編集部が実際に都内のスーパーで購入した金額に基づいて計算したもの。
試作のたびに買い出しに行くのですが、既に試作が終わった食材の値段も気になって、あれこれチェックする癖がつきました。
「昨日より今日のほうが安かった・高かった」と売り場の片隅で一喜一憂するうちに、これまで丼勘定で済ませていた我が家の食費が気になるように。
結果、日々の出費を引き締める意識が高まりました。
(担当:中村)

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元気ではつらつと暮らすためのレシピ。

2019年08月02日

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元気ではつらつと暮らすためのレシピ。
(1号「50歳から始める、身体にいい食べ方」)
 
 人生100年の時代などともいわれる昨今、実際に100歳以上まで生きる人がますます増えていき、これまでと同じような人生設計では不十分、ということが多くなってきています。好むと好まざるとにかぎらず、これからは必然的に長生きする、という言い方もされますね。
 それならば、長い人生の後半を「元気で長生き」といきたいものです。現代の年長の皆さまはすでに元気いっぱいの方が多いのですが、これから人生の後半に向かうという人にとっては、とても気になることです。
 今号の新世紀特集1は、「ちゃんと食べていくために」。生きることは食べること。”ちゃんと”食べなければ、「元気で長生き」はできません。
 実際に、人生の後半に入ってますます元気ではつらつと美しく、活躍していらっしゃる人は、どんな食生活をしているのでしょう。その暮らしと食生活をうかがったのは、料理研究家の藤井恵先生。管理栄養士でもある方です。
 とはいえ、ストイックに突き詰めるのではなく、あくまで無理なく、自分流に、という藤井さん。お酒もお好きで、健康に留意した食生活の理由の一つには、お酒をおいしくいただくためというのもあると、茶目っ気たっぷりにおっしゃいます。
 教えていただいたレシピは、腸内環境を整え、体力を維持するための11品。しっかり食べて、身体と手を動かし、頭を働かせる。それを自分のペースで続けること。見習いたい生活のヒントがいくつもありました。何より、レシピがどれも、とってもおいしい! これなら続けられそうです。(担当:宇津木)

自分らしく生きるために。

2019年07月31日

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自分らしく生きるために。
(1号「いのちの終わり方を考える」)

突然ですが、質問です。
「尊厳死」と「安楽死」の違い、皆さんは、自信をもって説明できますか?
言葉は知っているけれど、詳しい定義はわからない。あるいは、両者を混同している、という人は、少なくないのではないでしょうか。
この企画は、「いのちの終わり方」について考えるための企画です。
私たちが悔いなく生き、そして最期を迎えるために、今から考えておいたほうがいいこと、気をつけたいことは何か?
聖路加国際病院で長年にわたり小児癌の治療にあたってきた細谷亮太先生と、川崎市立井田病院で癌治療と緩和ケアに平行して携わる西智弘先生、ふたりのお医者さまに対談していただき、お話を伺いました。前述の、「尊厳死」と「安楽死」についても解説しています。
この特集を作っている間、私の心の隅には、「もうひとつのテーマ」と呼ぶべき、ある問いが置かれていました。
それは「“尊厳のある死”ってどんなものだろう?」ということです。
“尊厳のある死”が存在するとしたら、逆に“尊厳のない死”とは、どういうもの? よい死に方、悪い死に方、その区別はどこに? それって一体、誰がどんな基準で決めるのでしょう……。
もしも、対談を通して、皆さんがひとりひとり、これらに対しなんらかの答えを見つけてくださったら幸いです。どうぞお考えや感想をお寄せください。(担当:島崎)

悩みながら選んだ先に見つけたもの

2019年07月27日

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悩みながら選んだ先に見つけたもの
(1号「自分らしい暮らしを見つけたい」)

第5世紀を迎える今、あらためて「暮らしを大切にする」とはどんなことか、
読者のみなさまとともに考えたい。
そんな思いから、私たちは、自分の「ものさし」を持って
生き方、暮らし方を選んできた6組の方々を訪ねました。

できる範囲で、自分たちの手で衣食住をまかないたいと思い、
京都の山村での暮らしを選んだファッションデザイナーの居相大輝さんと愛さん。
長年暮らした東京を離れ、夫と猫4匹とともに
奄美大島で新しい生活を始めた、絵本作家のミロコマチコさん。
造園家とイラストレーター、二つの仕事を生業とする大野八生さん。
東京と岡山の蒜山とを行き来しながら二拠点生活を続けている、
オカズデザインの吉岡秀治さんと知子さんなどなど。

取材中は、みなさんから印象深い言葉をたくさんいただきました。
「二拠点での生活をできるとは思わなかった。
 でも、今やるしかない、とも確かに思えたんです」

「もし、自分らしい生き方に迷ったり、悩んだりしている人がいるなら、
 子どもの頃に好きだったもの、一度好きになったものを、
 どんな形でもいいから続けてみるといい」

どこに住み、どのように仕事をして、何を大切にしながら暮らすのか。
その価値観はさまざまですが、
自分の暮らしについて少し立ち止まって考えるとき、何か迷いを感じたときに、この6組の方々が悩みながら選んできた道のりを、言葉を、
思い返していただけたら、と思います。(担当:井田)


暮しの手帖社 今日の編集部